双葉文庫<br> 三河雑兵心得 : 13 奥州仁義

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双葉文庫
三河雑兵心得 : 13 奥州仁義

  • 著者名:井原忠政【著】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 双葉社(2023/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575671834

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内容説明

秀吉の命令により、北条氏の旧領である関東に移封となった徳川家。家康に従い、一族郎党を引き連れて江戸にやってきた茂兵衛だが、辺りは葦が生い茂る湿地ばかりのうえ、あちらこちらで土を掘ったり埋めたりと喧しい。そんな中、陸奥国、南部家の家臣、九戸政実が秀吉の奥州仕置に異を唱え反旗を翻した。井伊直政の寄騎として出陣することになった茂兵衛は、家康から例によって難題を押しつけられる。戦国足軽出世物語、反乱勃発の第十三弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイト

67
徳川家の国替えで一族の大移動が始まった。湿地だらけの江戸を大都市にした家康、家臣も優秀だったんだね。またまた茂兵衛は、家康に無理難題を押し付けられる『奥州仕置』秀吉も大概な人だと思うけど、秀次はその上をいくぐらい残酷な人。これじゃーなぁ〜。九戸家家臣の親子の生き様を見せられて、茂兵衛が最後に下した温情とは・・・天晴れ、天晴れ、さすが茂兵衛だらー。こんな茂兵衛なら娘彩乃の気持ちも理解するに決まってるだらー。2024/02/21

みゆ

67
前巻ラストで意表を突いて登場した綾女殿、その顛末は皆さん読んでからお楽しみください(o^^o) 今巻で新鮮だったのは新領地・江戸への大移動。当たり前だけど十数万人が歩いて行ったんですよね。しかも行った先は水利の悪い湿地帯。こんなところが後に百万都市になるなんて、改めて家康スゴイ!後半の奥州征伐では茂兵衛も久々に戦に赴きますが、終章が切なくてホロリです。2024/01/18

shincha

62
心の奥底に豊富方との最終決戦を秘めている家康は、またもや茂兵衛に無理難題を言いつける。東北人達の恨みを買わぬよう程々に戦え、但し、秀吉にはしっかり戦っているように見せろ…と。小牧長久手の戦いで醜態を晒し秀吉の怒りをかった秀次は、降伏の条件を無視し、大虐殺を行う。切腹前に申し開きの機会を与える為に京の秀吉の元に九戸政実を護送途中の茂兵衛に政実を斬首するよう命令が来る。仕方なく従った茂兵衛だが、その首を京まで運ぶ中、こじき親子が…次々と起こる戦国の武将達の事情が茂兵衛を翻弄する。あー面白い。次号が待たれる。2023/12/28

saga

61
秀吉の天下統一の最終仕上げ、奥州仕置。この物語は天正19(1591)年に、江戸に移封された家康への出兵命令で幕を開ける。井伊直政の寄騎として、茂兵衛率いる鉄砲百人組が同道を命じられた。九戸政実の乱では、上方勢への恨みを力に死闘を演じる奥州武士と、政実の最期に茂兵衛が見せた武士の情けが印象的。豊臣秀次の暴虐な振る舞いを読んでいると、やがて訪れる徳川の天下になって良かったと思えてならない。物語前半の、まだ初期の頃の江戸城および町割りの様子も興味深かった。2024/01/04

yamatoshiuruhashi

59
徳川は元和偃武で江戸に移駐。というより移住。惣無事令が出て世の中から戦がなくなるはずだった。それなのに奥州へ茂兵衛たちだけ(というわけでもないが)が貧乏籤を引いて出陣。家康は東北の民から恨まれぬように、そこそこの戦い方を支持するが、豊臣秀次は自らの過去の恥辱を糊塗するために理不尽にも苛斂誅求な処置を下す。うんざりするなぁ。その中で茂兵衛の「臨機応変」がほっとする。2023/12/25

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