内容説明
使い捨て容器などから発生するマイクロプラスチックが体内に蓄積することで、健康被害が起きるという恐怖が社会に広まり、体内洗浄クリニックなど、プラスチックの除去を謳うサービスが生まれていった。マイクロプラスチックと健康被害の因果関係の調査を命じられた水鏡瑞希は、厚労省の佐久間英里子らとともに、研究機関を訪れる――。流行する健康ビジネスの裏に潜む思惑とは。瑞希の推理が嘘を暴き出す、本格科学ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
28
2026年2月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ8作目。マイクロプラスチック恐慌時代という架空の設定の中での瑞希の活躍は、不毛に思えて、楽しめませんでした。無理に話作ってる感満載で、裏表紙にある科学ミステリというフレーズも嘘っぽく聞こえます。2026/04/30
よっち
23
マイクロプラスチックと健康被害の因果関係の調査を命じられた水鏡瑞希が研究機関を訪れる第8弾。先輩の瀬岐智紀や厚労省の佐久間英里子らとチームを組み、不正を暴く調査に乗り出した瑞希が、科学的根拠に乏しい除去を謳うサプリメント、体内洗浄クリニックといったエセ科学ビジネスへの集団心理の狂騒、善意と利権が絡み合う現実の社会問題に向き合う展開で、科学的とはどういうことかを問いつつ、因果関係の証明が難しい中での過剰反応や情報操作の危険性を描き、瑞希が暴走気味な推理をするものの、チームになって少しずつ変わってきましたね。2026/03/30
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
17
今回はマイクロプラスチック。ほんっと松岡圭佑はその時その時の世の中の問題をテーマにするのが上手い。マイクロプラスチック然り、サプリ問題然り、直美問題もそう。どれもニュースなどで目にして引っかかってはいたワードが、松岡さんの手にかかると全てが繋がっていて大変なことになっている。いや、実際も私が知らないだけでこんな風に裏側では問題が繋がっているんじゃないかと思ってしまう。そこに、さりげなく道路上の菱形マークのトリビアが入っていて、そういうところも毎度面白い。ただ、なんか読みづらかった。うーん、なんでだろう。2026/05/31
はる
17
ついにマイクロプラスチックの問題が取り上げられました。この作品で出てきた現象はあのパンデミックを思い出します。きっとこんな現象が起こってもおかしくない。今の日本ではマイクロプラスチック除去サプリや洗浄作業は現実的ではないが、あり得なくもない。そして、終盤、私が常日頃からマイクロプラスチックについての疑問にも触れていて同じ考え方だと気付きました。そうなんですよって思わず言ってしまいました。2026/03/14
NAOAMI
14
現実の社会問題をうっかり軽視していると松岡作品の餌食になってしまう笑。マイクロプラスチックが原因か?とされる健康被害が相次ぎ、国内はてんやわんや。ペットボトルNGで瓶飲料ウェルカムということで瑞希の実家居酒屋に行列ができる事態に。いかがわしいサプリや美容施術などの出鱈目を暴く瑞希ら文科省ペア+厚労省の英里子。官庁・官僚あるある皮肉+前作でつんけんしていた二人の共闘も面白い。健康ビジネスの裏を瑞希の急転閃きで暴き出す終盤、真摯に処していた奴が黒幕。小さな綻びから、右から左へ世論が突っ走る島国気質が一番怖い。2026/03/19
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