内容説明
名門の成清医科大病院が開発に成功したという、コロナの特効薬「リキュアA7」の調査のため水鏡瑞希は病院を訪れる。院長と開発責任者が同席し薬剤サンプルと試験データを入れた箱を開けると、中にはメモ用紙が1枚残されているのみ。なんと、1人の医師が特効薬を持ち出して逃げてしまったのだ。セキュリティが万全の院内から、どうやって特効薬を盗み出したのか、その目的とは――。瑞希の推理が冴えわたる、待望の新作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
37
2025年5月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ7作目。前作から8年目?。なるほど出版社が変わったのか!。コメディタッチのドタバタな展開で、そうそう、確かこんなだったなぁーと思いながら、いやいや一段とドタバタ度は上がったかも。この調子で世の中を渡る水鏡さんは凄い人です。2025/07/21
よっち
31
名門の成清医科大病院が開発に成功したコロナの特効薬。調査のため病院を訪れた水鏡瑞希が、医師が特効薬を持ち出して逃げてしまった状況に遭遇する第7弾。院長と開発責任者が同席して開けることになった、薬剤サンプルと試験データを入れたはずの箱に入っていた1枚のメモ用紙。セキュリティが万全の院内から、どうやって特効薬を盗み出したのか。その過程で浮き彫りになってゆく医師の志や献身的な貢献頼みな病院運営の実態があって、瑞希の家も思わぬ危機的状況がありましたけど、クリティカル・シンキングを使った推理は相変わらず圧巻でした。2025/06/27
はる
22
凄く思い入れの強いシリーズが8年ぶりの新刊。出版社が変わった事を所々散りばめているところがなんとも粋だった。しかも、今回は話題のコロナの特効薬。私はデジタルも大切だけど、アナログも大切って思ってたけど、まさかそんな落とし穴があるなんて思いませんでした。その上、私の推理も見事に裏切ってくれました。第三者の登場により、まさかの展開になり、圧巻のラストは一気読み必須です。2025/07/02
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
21
まさに今、季節外れのインフルが蔓延してきてる。松岡さんは預言者か!あまりにも状況がタイムリー過ぎて久しぶりに我が身に近い話として読みました。数年前から日本はコロナに振り回されている気がしているのは私だけだろうか。次作は何がテーマになるかな。2025/09/14
文麿
17
8年ぶりの水鏡推理。しかも発行元が講談社からKADOKAWAに変わっている。それをもう既にお馴染みのメタ芸で本編で告知してくれる親切仕様。そして、懐かしのパズルゲームもあり。序盤から論理パズルを何度か仕掛けてきた。なるほど。今回の内容はコロナウイルスの特効薬ができたっぽい、という話。そしてその特効薬が何者かによって盗まれた。果たして誰がどうやって? 犯人当てはハズレ。まあ、しょうがないか。2025/05/23
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