内容説明
過労死のリスクを数値化し、予期を可能にする画期的な新技術「過労死バイオマーカー」が、文部科学省・研究公正推進室による最終評価段階に入っていた。検証担当となった水鏡瑞希は、周囲の反対を押し切り、自ら命を絶った財務省の若手官僚について調査を始める。検査でもすでに過労死の危険値が出ていた彼はなぜ死に至ったのか。ブラック企業さながらの劣悪な職場環境が放置され続ける、霞が関
の闇に切り込む社会派ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃんちゃん
19
過労死のリスクを数値化するシステムの評価を担当する瑞希は、整合性の検証のため、官僚の過去の過労死と思われる事例を調べるが、なかなか事実をつかむことができない。想定外の展開でした。面白かった。2025/10/13
Akio Aratani
1
官僚の残業地獄が、信じられない こんな職場環境の人たちが国を動かしたら、変な方向に向かうのは当然だ2025/09/24
Haji
0
連続刊行された講談社で2015~2017年に発売された1~6巻までの完全版ですが、これにて5月発売の「VII ソヴリン・メディスン」に繋がります。過労死を取り上げた今作。今にしてみるとここまでの集大成となっている印象でこれまでやや足早だった大元の事件終息後のエピローグも丁寧です。2025/09/29




