内容説明
姑の一子と嫁の二三、従業員の皐の三人で仲よく営む東京は佃の「はじめ食堂」。新年を迎えたある日、70代後半くらいの尾羽打ち枯らした感のある男性が、ランチにやってきた。どうやら、50年ぐらい前に一子の旦那の洋食を食べたことがあるらしい……(「復活の豚かつ」)。表題作ほか「ちょっとタイスキ」「シェアする珈琲」「お神酒でウエディング」「牡蠣フライの賭け」の全5話。焼き魚定食、海老フライ、卵とじうどん……心と体、財布にも優しい町の食堂は、今日もとびっきり笑顔のお客さんたちで賑わっています。ベストセラーシリーズ、第19弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
178
開店当時の店の味を覚えてる客も来て、いつまでも忘れずに味を覚えててくれたなら、料理人冥利に尽きるよね。店と常連客、常連客と常連客の繋がりや絆を感じた今作でした。物語だとわかっていても、はじめ食堂に行きたいと、どうしても思ってしまう。今作は、どの話もいい話ばかりだった。心がホッコリしたよ。そして、他作品の特別出演もあって、こう繋がるのかと驚いた。それにしても、最近、作者はスパークリングワインと焼酎にハマってるのか、日本酒が全くでてこなかったのが残念だった。次作は日本酒もあってほしいな。2026/01/23
タイ子
112
シリーズ第19弾。東京佃の「はじめ食堂」。物価高騰の昨今、やっと昼定食の値段を800円にした店も今時の価格にすれば安い方。品数も多いし、レパートリーも皐のおかげで少しづつ増えつつある。そして、今作も新しいお客が悩みや懐かしい話を抱えて食事にやってくる。一子の夫を知る懐かしい話。高齢の女性が店に忘れた手帳を巡って親子の厳しい現実が見えてくる話。おめでたいところでは常連さんの結婚式に出席の話。毎日いろんな事が起きてこその人生。一子さんにはいつまでもお元気でいて欲しい。2026/02/09
KAZOO
108
山口さんの「食堂のおばちゃん」シリーズももう19作目となっていたのですね。もともと山口さんはある業界団体の食堂で働いておられたのでやはりメニューなどはいつも新しいものがあって読んでいる私も食べたくなります。今回も5つの話でゆったりとした時間が流れます。神田明神での結婚式や表題作での数十年前の味が今も引き継がれている話もほろりとさせてくれました。2026/01/18
ゆみねこ
75
安心して読める食堂のおばちゃんシリーズ第19弾。サンドウィッチ屋のつばさたちの結婚式や新たなお店探し、アィディアは原田ひ香さんの「三人屋」。はじめ食堂の昔を知るお客さまも来店。新たな出発は復活の豚かつ。2026/03/17
はにこ
72
つばさのサンドイッチ屋移転問題、お店のシェアって効率的かもね。原田ひ香の本が出てきたのが嬉しい。昔の食堂を知る人々が訪れた。もうずっと昔に亡くなった人を思い出してくれて、嬉しかっただろうね。さっちゃんは味噌汁だけじゃなくて色んなものにチャレンジし始めたね。いつか独立しちゃうのかな。2026/06/15




