内容説明
斬られた男が八丁歩いたすえに両断されたという銘刀〝八丁念仏〟。水戸家が所蔵するこの銘刀が賊に奪われ、爾来毎年暮れに大名家の御金蔵破りがつづいているという。そんななか、件の刀が質屋に持ちこまれたとの報を受けた又兵衛は、火盗改の鮫島らとともに預けた浪人を捕らえに向かうが、その男が屍骸で見つかり──。怒りに月代朱に染めて、許せぬ悪を影裁き。時代小説界の至宝坂岡真が贈る、令和最強の時代シリーズ第十一弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
89
坂岡さんの別シリーズを読み始めたのですが、この「はぐれ又兵衛」シリーズの新刊が出たのでさっそく読みました。いつも通り3つの話が収められていて、例繰方という裁きの類例を調べる役目ですが、実際には悪を懲らしめる役の方が多くなっています。妻の両親も一緒に暮らしていてそのやり取りも楽しめます。このなかでは表題作が一番面白く、火盗改めの目白鮫といわれる鮫島の活躍があります。2025/06/13
ひさか
17
2025年6月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ11作目。闇撃ち、つくばい、八丁念仏、の3つの連作短編。又兵衛も強いが、火盗改の目白鮫も強い。八丁念仏が面白い。が、展開はマンネリ。2025/07/21
Masayoshi Arakawa
1
20250718 550 いとおもしろき2025/07/17