内容説明
江戸市中を騒がす、ざんぐり党なる凶賊があらわれた。出役の助っ人に駆りだされた又兵衛は、空振りに終わった帰路に、市来数馬と名乗る若侍と出会う。元米沢藩の原方衆だという数馬は、八年前に殺された父の仇を捜しているらしい。数馬の仇討ちの成就を願う又兵衛だが、おもわぬところから仇の消息の手掛かりを掴み──。怒りに月代朱に染めて、許せぬ悪を影裁き。時代小説界の至宝、坂岡真が贈る令和最強の時代シリーズ第七弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
84
やっと7巻目でもう少しで最近出版されたばかりの10巻目に追いつきます。いつも通りに3つの話が収められているのですが、ここでは表題作が一番印象に残りました。このころでは珍しく仇討の話で、元米沢藩の武士が仇討ちをする話で主人公はそれを助ける役目をします。最後は米沢藩主の前で敵を討つという話で楽しめました。2025/02/17
やま
51
南町奉行所内で「はぐれ」といわれる例繰り方与力の平手又兵衛と、幼馴染みではらわたをうちわって話ができる元破戒坊主で鍼灸(しんきゅう)揉み治療を生業にする長元坊の活躍の物語です。 【読後】 展開が早く、テンポがよく、読みやすいです。シリーズ7作目。2023.06発行。字の大きさは…中。2024.11.08~10読了。★★★☆☆ 図書館から借りてくる2024.11.05 察斗詰に候、為せば成る、投げ文、の短編三話。2024/11/10
ひさか
16
2023年6月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ7作目。察斗詰に候、為せば成る、投げ文、の3つの連作短編。再吟味の無実解き放ち、仇討ち、長元坊の過去と3作とも興味深い展開で又兵衛の凄まじい大活躍。が、こういうのが続くと飽きてくるというジレンマ…。難しい。2023/07/30
Tatsuhito Matsuzaki
12
南町奉行所の例繰方与力の平手又兵衛が活躍するシリーズ第7作目。 表題を含む3話収録。 奉行所の失態で無実の罪を着せられた男を救うべく事件の真相を追求する第1話「#察斗詰に候」。成程、そこでその御仁にタイトルを言わせますか! そして第3話「#投げ文」では幼馴染で相棒の長元坊に纏わる隠された過去と濡衣事件を解き明かします。 このシリーズの特徴なのですが、奉行所の身内に小悪党が多くて、組織的に大丈夫なのか?と心配になります。 そして3話とも最後に涙で終幕します。2024/04/29
ねむりねこ
3
⭐⭐⭐安定と安心。こういう時代劇をテレビで見たい。2024/03/03
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