文春e-book<br> ゾンビ化するアメリカ 時代に逆行する最高裁、州法、そして大統領選

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文春e-book
ゾンビ化するアメリカ 時代に逆行する最高裁、州法、そして大統領選

  • 著者名:町山智浩【著】
  • 価格 ¥1,599(本体¥1,454)
  • 文藝春秋(2023/11発売)
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  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163917702

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内容説明

陰謀論に踊るアメリカ!
映画界ではマイノリティの躍進がめざましいが、政治では陰謀論者や原理主義保守派が跋扈。アメリカをリアルタイムでレポートする!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

120
日本は他者への忖度や同調圧力が強すぎて生きにくいと言われるが、逆に忖度も同調圧力も一切ないのがアメリカではないか。トランプ大統領の誕生から建前を棄てて本音を公言するようになり、主張したいことを主張し、やりたいことをやり、安全より金儲けを優先し、平然と噓をつく。しかも反対者に理解を求めるのでなく、手段を選ばずねじ伏せて言い分を通そうとするのだ。多数決とは悪徳を美徳に変え、美徳を悪徳に変えるものだが、アメリカでは2つの美徳が衝突し大惨事となっている。アメリカと日本のどちらが住みよいか、究極の選択かもしれない。2023/12/17

Sam

56
雑誌の読み切り連載を書籍化したものなので読みやすいうえにこの著者独特のノリ、そしてこのポップな装丁やタイトルも加わってなんとも軽々しい一冊に見えてしまうのだが取り上げている内容はどれも重たくてしんどい話ばかり。リベラルの立場からアメリカの現状を次々とぶった斬っていく。自分も10年住んでアメリカの良さが分かってるだけにいまの分断・混迷の状況は他人事と思えない。もっとも、アメリカを心配する前に自分の国の心配をする方が先なんだろうけど。2024/02/01

紅咲文庫

27
なんかなぁ、政治家ってなんなんだろう。お金を集めたいという動機ならまだなんとなくそういう人もいるよねと思えるが、どんな手を使ってでも自分の思想を押しつけてこようとするその動機はなんだ。わからぬ。と思う話が今回も多い。アイルランドの経済成長は知らなすぎて恥ずかしい、読めて良かった。ひとりあたりGDP世界3位。法人税を下げてのテック企業誘致、製薬会社工場に英国から移った金融保険会社。あと、『かくて彼女はヘレンとなった』の舞台だった、交通手段がゴルフカートの“村”の話も出てきて楽しい。エブエブも。2023/12/11

kei-zu

21
著者が紹介する近年のアメリカの状況は、決して明るい気持ちになるものではない。書名の「ゾンビ」には、次期大統領選を伺うのが恒例のバイデンとトランプということだけではなく、時代に逆行するような最高裁の判決など保守層の巻き返しの意味がある。 それでも困難な状況の中で懸命に日々を生き、また、それを支えようとする人々がいるのもアメリカという国の大きさと懐の深さか。2023/12/06

Sakie

18
相変わらず日本人から見ると桁の外れた国だなあ。器がでかいようで、なんか生きにくそう。フロリダ州の「ザ・ヴィレッジズ」に度肝を抜かれる。高齢者限定の住宅を建ててつくった、裕福な高齢者限定のコミュニティ、住人は13万人。高齢者が余生を平穏に楽しく暮らすための街。そこまでやるのか。それって、欲求を純粋に求めた形とはいえ、人間社会としてすごく歪だと思う。幸せかな。政治ネタには溜息しか出ないけど、音楽や映画はそのさほど長くない歴史も多様性も映して、だから魅力的で、だから町山さんはアメリカが好きなんだろうと想像する。2023/11/24

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