内容説明
「週刊文春」人気連載シリーズ単行本第5弾!
2017年1月20日。
好感度歴代ワースト1、政治家経験ゼロの嵐を呼ぶ男・トランプが
ついに第45代アメリカ合衆国大統領の座に!
全米各地で反トランプデモが沸騰し、前代未聞の様相を呈するアメリカ。
世界中が固唾を呑んで見守るなか、
トランプ新大統領を追ってアメリカ全土を駆け回り、
想像を絶する「リアル」な情報を現地から電撃レポート!
トランプ勝利に熱狂するオルタナ右翼とは!?
大統領就任式を襲撃するアナーキストとは!?
8000本ものマリファナを路上でばら撒き!?
月刊「文藝春秋」に掲載された特集記事も大幅加筆を加えて収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
55
2016年3月から2017年2月のトランプが大統領に就任するまでのアメリカの実情を綴ったコラム。町山さんのまさかトランプが大統領にならないよねとの思い・焦燥感が読み取れる。嘘を吐き続け、良い業績は全て自分の手柄、悪い事は全て他人のせいにするトランプ、彼には厚顔無恥(Shameless)の一言を贈ろう。2019/08/13
踊る猫
31
「もう現実とマンガの区別がつかない!」というフレーズが笑えないのが怖い。「Alt-right」(日本でいうネトウヨ?)の跋扈、フェイクニュースの乱立、入り乱れる陰謀論、正当化される様々な矛盾。ドナルド・トランプを選んだ人たちの中にも例えばアフロ・アメリカンやゲイの人物など、明らかにドナルド・トランプが救済する人とは思えない人物が居ることなどが記録されている。その側面だけ絞って特化して論じてくれればもっと面白かったのに(個人的に芸能ネタには興味ないので)と思う反面、町山節は相変わらず絶好調で頼もしくも思える2017/06/11
空猫
28
アメリカの出来事なので自分の知らない人も多く、ググりながら読了。相変わらずの町山節で笑った。'16年3月~'17年3月の連載+トランプ大統領のその後を追加した一冊。もう懐かしくなったショーンK、小保方サン、高畑Jr.前防衛大臣の稲田サン、石原慎太郎氏等が同じような異国でのゴシップで引き合いに出されていると分かりやすい。やはり何処でもこういう人は居るんだなとも思ったり。スラングばっかりだから口が悪いと思われるかもしれないが、アメリカの生きた慣習、英語が知ることができた。2017/10/23
ばんだねいっぺい
22
装丁のバノン操縦のフランキーみたいなロボトランプがすべてを物語る。石原さんかぁ。なんだかなー。2017/09/03
Sakie
16
トランプネタは日本でもイヤというほどメディアで取り上げられるが、アメリカ在住の著者から大統領選以降にアメリカで起きた事を聞くと、アメリカという国の持つ考え方や仕組みは想像以上に日本と違う、と改めて理解できる。『You can't handle the truth』。暮らしは辛く先行きは暗く、現実に耐えられないから「ポスト真実」などと呼んで嘘を信じる。そんな貧しいアメリカ人が増えた現実が露わになった。無茶苦茶な大統領は危機に違いないが、一方、やっぱり格好良いアメリカ人もいるとわかる。果たしてこの先如何に。2017/04/15