内容説明
作事奉行の戸田景昭が料理屋の厠で殺された。盆の窪に小さな傷が…。
細い針で刺されたのでは…。
誰が何のために殺し屋を?
なぜ料理屋で殺したのか?
盆の窪殺人は他にも存在?
殺し屋の新標的が浮上した。
矢内栄次郎は薬研堀の料理屋『花むら』で奇妙な殺人事件に遭遇した。向かいの座敷の客で作業奉行の戸田景昭が厠で何者かに殺されたのだ。盆の窪に小さな傷があり、細い針で刺されたのでは……。いったい誰が何のために殺し屋を雇ったのか。なぜ料理屋で殺したのか。盆の窪殺人事件は他にも例があるのか。調べが進むうちに、殺し屋の新たな標的が浮上してきて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
58
① 田宮流抜刀術の達人で、三味線の名手である矢内栄次郎が、事件の謎を解く物語です。読みやすく、展開が早く、テンポがよく、次々に謎が深まっていきます。栄次郎が、殺し屋の「七化けの悌次」を追っかけて行くと、あろうことか悌次が栄次郎を襲って来ます。それは、大御所治済が栄次郎を二十万石の大名家に養子に入れようと動いたことで、受け入れを反対した大名家の家臣が悌次に依頼したことでした。シリーズ28作目。2023.02発行。字の大きさは…中。2023.03.23読了。★★★☆☆→2023/03/23
犀門
2
No.085★★★★☆いつもながら栄次郎の推察の鋭さよ。秋の家の表にいた老齢のいかけ屋の存在も怪しいと思っていたのか?。天晴れあっぱれ。2023/11/20
goodchoice
0
今回もしっかりした筋立てで楽しめる。途中からだんだん事情が分かってきて、栄次郎の謎解きは冴えている。2023/04/04