二見時代小説文庫<br> 老剣客 - 栄次郎江戸暦13

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二見時代小説文庫
老剣客 - 栄次郎江戸暦13

  • 著者名:小杉健治
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 二見書房(2016/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784576150376

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内容説明

栄次郎が魅せられた剣の奥義とは?

春の大川端で、釣り糸を垂れる老人を一瞥した時から事件は始まった。
厳しい修行の果てに到達した剣技とは――?

神田明神の水茶屋「鈴の家」のおのぶが両国橋に斬死体となって浮き、浅草雷門前の料理屋「奈良屋」のお咲が、行方不明となった。一体、誰が?なぜ?真相を探索する矢内栄次郎は、一人の老剣客を知った。なんの気も発せず、自然と一体化する剣の奥義に達した者のみが許される世界にいる老人の剣に、栄次郎は魅せられる。剣技の究極を描く力作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

116
栄次郎江戸暦「老剣客」13巻。旗本の狼藉を許せず真相を突き止めようとするが、それぞれの立場や権力に阻まれ苦悩する、もやもやいっぱいの栄次郎さん、ちょっとスッキリしなかったかな、最後は御前文兵衛さんに良いところ持って行かれましたよ。 2015/07/09

あかんべ

10
綾乃さんの気持ちは無視して男たちの間で、これからがきまってゆく江戸時代。武士の宿命とはいえひどいものだ。栄次郎も気になることがあると、あれほど極めたいと思う三味線に狂いが出るなんて、全く修行が足りない。剣の修行より甘くみている。三味線に生きるなんてのも、母親の顔色を伺うのもちょっとだらしない。2015/06/08

chacha

6
シリーズ13。老剣客が何者なのか?そして 栄次郎の縁談は?いろいろ気になりながら読み進めました。刃桜組3人を切ったのは 始めは十兵衛かと思ったけど、なんとなく違うようなもしかしてこの人と思う人だった。最後は丸く収まったように思えるけど 武士社会は 成敗されても病死でかたをつけてしまうのに なんとなくもやもやする。2018/07/15

ひさか

4
2015年4月二見時代小説文庫刊。書下ろし。シリーズ13作目。悪を見過ごせない栄次郎には頭が下がる。奥義を極めた老剣客の表現が秀逸。2020/01/24

FK

2
 シリーズ第13作。この手の娯楽小説には、必須アイテムというものがあるのだろう。ここでは仇討ちであったり、剣のライバルどうしの勝負であったり、そして殺人事件に色恋のエピソードといったところだ。これらをうまく組み合わせればエンタテイメントができあがる。  この著者は実にそれが上手い。その結末の持って行き方を知っている私たちは、安心してそのプロセスをしかもヒヤヒヤしながら読めるのだ。 2015/12/17

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