内容説明
またしてもストーカー殺人事件が起きた。東報新聞は、被害者から相談を受けていたにも拘わらず、今回も事件を防げなかった警察を非難した。皆懸命に取り組んでいるものの、すべての事件を未然に防ぐことは難しい。悩んだ末に安積が出した答えとは……。(「防犯」より)本当に守るべきものは何なのか? 臨海署メンバーの熱く真っ直ぐな眼差しが心に刺さる、傑作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
93
久しぶりに今野さんの臨海署シーズの最新刊が出ました。10の短編連作集ですがいつもながら安心して楽しめます。最近の働き方改革での残業を減らせというのですが、やはり警察の強行班刑事には休みもないのでしょう。相良班長がこの主人公に突っかかることもなく、逆に昔の上司の捜査1課の班長の横やりに対してたてつく感じになってきました。本来の業務意識に目覚めた感じです。2023/08/17
mayumi
21
安積班シリーズの短編集。10の短編が収められている。冒頭の「公務」は警察の働き方改革。残業を減らせとの上からのお達しに安積は刑事が残業を減らすなんて無理だと立腹するが、いや、だからあんた離婚したんじゃないの…とツッコミを入れたくなった。「予断」は石倉鑑識係長が出す推理ゲームに安積班が挑む話。私、これはすぐにわかったけどなあ。ラストの「実戦」は速水のカーチェイスが見もの。いっそのこと速水を主人公にして交機隊のゆかいな仲間達で一冊書いてほしわ。そっちの方が絶対面白い(安積班はマンネリ化してると思うのよね)。2023/09/25
のぼる
10
最早、シリーズ何作目なのかとかは関係ない。だって安積班だもの。2024/04/26
DONA
10
相変わらず面白いシリーズです。短編集で安積班のメンバーに少しずつスポットが当たっていて面白かった。特に普段あまり活躍を見られない桜井の話が良かったな。あっという間に読み終わってしまって残念です。早く続きが読みたいです。2023/08/28
しのなお
9
臨海署のメンバーにスポットがあたる短編集。黒木や桜井のキャラが垣間見えてより面白くなった。2024/01/03