内容説明
臨海署近くの海で遺体が発見される。身元は、かつて特殊詐欺で逮捕された戸沢守雄という七十代の男だった。捜査員たちが、遺体発見の前日に、被害者と釣りをしていた猪狩と和久田という男性に話を聴きに行くと、二人とも何かに怯えた様子で、その後、消息が途絶えてしまう。一方、刑事の水野は、東報新聞の記者山口に、先輩の記者からセクハラを受けていると相談される……。男は人生の終盤で何故殺されたのか。ロングセラー「安積班」シリーズ、巻末に刊行記念インタビューを加え、文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
94
今野さんの東京湾臨海署シリーズの最新文庫です。東京湾に老人が殺されていた事件で捜査本部が設置されます。今回はあまり安積係長を敵視する関係者もいないので読みやすく事件だけに没頭することができました。葛飾署の係長の人物が面白く描かれています。なぜ殺されなければならなかったのか、なぜ殺されるような原因のことをしなければならなかったのかに焦点が当てられます。また親しい新聞記者のセクハラ問題も出ますが、これも著者からすると最近は行き過ぎだということなのでしょう。2024/06/17
papako
43
続けて安積シリーズ。これは長編。面白かった!葛飾署の広田係長がいい味出してましたね。殺された老人は詐欺事件を起こしていた。その心境を聞かされると切なくなる。もちろん自分たちが行く道なのだけど、どこまで孝行すれば満足するのでしょうか。不安は絶対取り除けないよな。巻末のインタビューにも書かれていますが、最後は速水の魅力満載!シリーズは、完結しないと許せない私ですが、このシリーズはずっと続いて欲しい。今回活躍の水野さんだけど、まだつかめないな。須田、やっぱり持ってるな!2024/10/18
金吾
26
○安定ある面白さがあります。今回は広田係長がいい味を出していました。老いについても考えせられます。2025/06/11
のぼる
13
今回は捜査本部が出来て、安積班のメンバー個々の描写が少なかった。 このシリーズはやはり安積とメンバー、相楽との絡みが好き。2024/07/11
てぃと
11
安積班シリーズ第21作目。今回は安積さんと水野さん以外の安積班のメンバーの出番が少な目。その分、葛飾署の広田さんという新しいキャラが良い味を出していて、これはこれでイイ感じでした。もちろん、出番が少な目のいつものメンバーも地味に活躍していましたが…。老人の話が本編の軸となっていましたが、タイトルが麗しい人生の終盤という意味の「秋麗」というのも納得でした。そして速水さん、相変わらずカッコイイな!次回作が待ち遠しい!2025/03/03
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