内容説明
黒に囚われたクリシュナは《月狼の操兵》を駆ってフェンを襲った後、紅蓮の練法師オーザムが待ち受ける王都ア・ゴーンへと向かう。黒き血の呪いに満ちた両者の戦いを契機に、ヒゼキア復興劇に秘められたダム・ダーラの《黒き僧正》覚醒の謀略は徐々にその全貌を明らかにし、そしてついに連合王国樹立の式典の日、運命を決する戦いがはじまった。修羅の巷と化した王都にガシュガルの雄叫びと慟哭が響き渡る、壮絶な僧正編完結巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
4
神の力を手に入れて天下無双に近いフェンよりも、決着をつけるのに必要なのは人の力というところが聖刻の物語の最終地点を示しているようにも思えます。これにて、ソノラマ文庫版の改訂作業は終わり、いよいよ、やっと、ついに新章が次巻から始まりますが、最終章を読み終える日が早いことを祈るしかないですね2013/01/01
ミチヲ
1
クリシュナに幸せが訪れて良かった。ダハールの最後には、思わず声が出てしまった。2012/05/27
狆Chan
1
次は、「穢れた王ヴァシュマール」VS「狂王ハイダル」の白黒トップ同士の因縁の対決を期待します。2009/07/21
クイックラック
0
再読。かつての仲間が黒の陣営に立って牙を剥く。そこからの人格チェンジとかは覚えてたしガシュガルの行く末とか覚えてたけれど細部は忘れてたのでのめり込むように読めた。ダハールとかテルガーとか「そうやったっけ!?」ってなったわ。いやしかしテルガーといい、グッデンといいカムリ家の狼たちカッコよすぎんか?今読み返すと息子を救おう、逃がそう、あわよくば取り戻そうってしてるグッデン軍将の親心が透けて見えて良いわあ。後半のヒゼキア=スラゼンの結婚式からの怒涛の展開は今読んでも面白い。2024/11/04