内容説明
法王の勅命を受けて幼くして《白き操兵》討伐軍を率いるラマールは、襲いかかる試練を切り抜けるうち、次第に真の将としての成長を遂げていく。だが、クランド家とストラ家を分断して己の覇権を確実なものにしようとする法王とザトウク家の画策は続く。聖刻騎士団の命運を決するガルンとの対決をどう処理するのか。聖刻の統べる大地に展開される大河ファンタジー、第2部東方編、最大の山場に。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
12
主人公たちの旅が遅々として進まない中、ラマール・クランドが猛スピードで成長し、更にガルン・ストラの妹も急成長。次の巻で主要登場人物が絡み始めるのが楽しみですね。2012/11/06
クイックラック
1
再読。やはりラマール坊ちゃんが人機一体となって覚醒を果たすこのお話大好き。堕落してしまった聖騎士イスルギーンさんの勅命軍への恭順も、侍や武士めいたやり取りをみせる東方域だからこそ胸を打つ場面な気もする。東方と言えば、水面下で勢力争いを繰り広げながら蛇蝎のように嫌われるザトウク家(俺も嫌い)の隠居ラズバーンと嵌められて幽閉中のストラ家当主ジャンが互いに笑いながら将棋を指すシーンとか、今読み返すと腹黒狸の政争じみて好きすぎる。2024/07/14
ミチヲ
1
策略には策略で対応する。駆け引きと押収の仕方が独特な東方流。ラマール少年の成長が眩しい。2012/05/17