内容説明
近頃るいにつきまとう悪霊たち。九十九屋店主の冬吾がかつて客から引き取った「福石」に関わりがあるらしいのだが。(「福の石」) ある朝、店先に置かれた印籠にはふたつの目玉が入っていた。持ち主の按摩・寿安は、目玉の謂れを明かし、るいの力を貸してほしいと言う。(表題作) 不思議を商う店を舞台に、るいとあやかしたちが活躍する大好評シリーズ第九弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
35
「九十九字ふしぎ屋商い中」第九巻。『福の石』『生目の神さま』のニ編が収録。どちらの話もあやかしが棘棘しくなく、人間と上手く共存しているので、ホッとしながら読了。るいの独白の “亡者の恨みとか愚痴なら、まあ場合によっては聞いてやらないでもない。彼らはもう後戻りができないからだ。でも生きている人間なら、他人を恨んでいる暇があったらもうちょっとやることはあるだろう。”に納得。ユーモラスな中に芯が通った作品。2023/05/18
ぽろん
33
このシリーズは、やっぱり面白いなあ。それにしても、周りの者達が気付いて当事者が自分の気持ちに気がつかないとは、、、。まあ、二人が幸せなら良いか。2023/05/13
ネムコ
29
実の弟である店主より、宮司の周音と自然に接する、るい。開けっ広げなるいの態度に毒気を抜かれた周音は、どうやらるいを未来の冬吾の連れ合いとして見ているらしい。片や冬吾はというと、不器用にだが、やはり気に掛けているのが丸分かりなので、端から見ているとニマニマしてしまう。次巻はもう少し進展希望(笑)2023/06/18
み
23
面白かったぁ♪二作目のお陰で、むっちゃ温かい読後です。そして、2人とも、焦れますねぇ^ ^2023/05/22
tomtom
19
生目の神さま、いい話だった。カラッとして明るい性格のるいが悪霊を放り投げる姿が面白い。みんながるいと冬吾をお似合いと結びつけようとしている感じだけど、るいはいつ気づくのだろう。2023/05/08
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