内容説明
兜坂国の斎庭は、神を招き国を守る使命を負う場。その主たる大君が大切に育てていた柚子の木に、蝶の幼蟲が湧いた。木を荒らされて心を痛める大君を見かねて、斎庭の花将たちは蝶の神を招くことに。ところがその祭祀は近年行われておらず、綾芽は過去の記録から祭祀を復元する任を命じられる。一方二藍は、地方で起きた異民族との小競り合いを打開するための祭祀を行うことになった。だがそれは、斎庭に暮らす者の命を懸けた難しい祭祀だった。はたして二人のとった策とは?(蝶の拾遺)――戦いの合間の平和なひとときをつづった、神と人とが織りなす古代和風ファンタジーの番外編の計6編。その毎日は、いつもせわしなく、愛おしい。
目次
絆のひかり
雪に解ける
あずまのこいし
蝶の拾遺
思う心は
最後の紗
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
31
「神招きの庭」第六巻。「庭のつねづね」さあ、二藍を助けるためにどんな秘策を見つけるんだろう?綾芽は❗️と意気込んで読み始めたら、番外編的短編集でした。でも、綾芽と那緒の話は勿論読みたいエピだし、十櫛王子の役割が見えそうな描写もありましたし。そして、この世界の神さまは恐ろしい御柱さまが多いけど、今巻に登場する兎神や天揚羽蝶の神は可愛らしかったり、美しかったりと、本編ではあまり語られない神さまでとてもワクワクしながら読了しました。2024/10/14
よっち
28
神と人とが織りなす戦いの合間のひとときを綴った短編五編を収録したシリーズ番外編。斎庭に来る前に交わされた那緒と綾芽の約束、二藍と綾芽でお酒を飲む話、二藍が綾芽にくれたこいしの意味、綾芽と二藍が取り組む蝶の神を招く祭祀の復元、鮎名を慕う綾芽の想いが感じられるエピソード。なかなか厳しい展開の本編と比べると、綾芽と二藍の穏やかな関係をじっくりと堪能できるエピソードがいくつもあって、二人の関係は周囲にも応援されているのを感じることができました。十櫛の複雑な思いや本編に繋がる最後の頁もあって今後の展開が楽しみです。2022/07/19
一五
11
外伝か。「雪に解ける」巨大白兎の神と十櫛 「蝶の拾遺」高子と常子 良き。あいまあいまに二人が甘々でア~ア ヤレヤレ2022/12/14
粋
10
今回は番外編。ほのぼのしていて微笑ましかった。綾芽を見守り成長させようとする周りの面々が、そして、いつもは聡明な二藍がちょこちょこ嫉妬する様がいいな。次からまた本編に戻るのかな。旅立った綾芽に次はどんな難問が降りかかるのか。2023/07/15
うめきち
10
短編集だった。前巻が気になるところで終わったので続きが読みたい。2人の幸せを願う。2022/11/06
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