内容説明
神を招き、もてなす場である兜坂国の斎庭(後宮)に、神気を補う劇薬「神金丹」が持ち込まれた。人が飲めば命を落とし、神と人の性質を併せ持つ“神ゆらぎ”が飲めばその身は完全な神と化す。これをもたらしたのが友好国である八杷島と知り、綾芽と二藍は警戒を強めていた。さらに、かつて身分を偽って兜坂国に潜入していた娘が、八杷島の祭官・羅覇として再び斎庭に現れた。八杷島の真意が知れぬ中、地方で疫病が発生する……。神鎮めの少女の古代和風ファンタジー!
目次
第一章 兜坂国に花散らす風の吹く
第二章 桃危宮に死を運ぶ神を招く
第三章 金銀の鶏は封じられた夢を持つ
第四章 朽ちた宮に絶えず花の散る
第五章 桜吹雪に待ち人の声を聞く
第六章 夢のさき、悪夢のいやはて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
37
「神招きの庭」第三巻。「花を鎮める夢のさき」“神ゆらぎ” である二藍、神ゆらぎとは半分人で半分神という存在です。神となってしまえば破壊神になってしまうんですね。だから綾芽は二藍が人になれる方法を探しています。そして、兜坂国に人質として八杷島からおくられてきた十櫛王子の動向も気になるところです。この物語に登場する八百万の神々、役をもたらすより多く厄をもたらすんですね。何故そのような神々が生まれたのか、最終的にはそれがポイントになるのかしら?絡み合う謎の解を求めて、次巻へGO!です。 2024/10/11
よっち
37
かつて兜坂国に潜入していた娘が八杷島の祭官・羅覇として再び斎庭に現れ、警戒を強める綾芽と二藍。八杷島の真意が知れぬ中、地方で疫病が発生する第三弾。疫神を鎮める祭礼に失敗し、疫神ごと自らを結界に封じてしまう祭主の鮎名。救出に向かおうとする綾芽たちに羅覇が提案した策。思惑が読めぬままその提案に乗らざるをえない展開で、二藍が突きつけられたものは今後に向けての重要なポイントになりそうでしたけど、一方で育んできた綾芽との絆も大切なものになってきてますね。最後に垣間見えた羅覇や十櫛の思惑も気になるところではあります。2021/03/26
dorimusi
14
3巻目。疫病発生したので疫神の兄弟を招いて鎮めようとする。八杷島の祭官というか八杷島が何かを狙って動いてるんだけど最後になんとなく見えてくる。この並行して神ゆらぎに関する話しが今後続くのかな。 ただ、なんか綾芽のキャラが合わない。考えなしに突っ走る系は最終的に自分でなんとかしないタイプのキャラだとイライラしちゃう。楽しめないのでここで脱落しようかなと。2025/04/12
一五
12
綾芽 ほとんど男前 言葉づかいもふくめて。八杷島の2人 何考えてるのかわからなくて不気味2022/10/18
梅みかん
11
理の神と言われる由縁、神ゆらぎが神になった場合の悲劇など、色々なことが明かされた。十櫛はニ藍には的は置かれていないと言っているけど、置かれてしまった。 綾芽とニ藍の、そして国の未来を拓く鍵は綾芽の物申しの力と、二藍との絆。 人を人たらしめてるのは、血でも地位でもなく、心の有り様と大切な人との絆。2021/10/19
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