内容説明
機械や構造物の金属破壊の原因の多くは、設計(材料選択を含む)によるものです。破壊の現象には、疲労破壊のほか、延性破壊や脆性破壊、環境脆化破壊などがあり、設計者は機械要素や構造部によって生じ得る破壊の種類を想定し、メカニズムを理解して対策(強度設計)する必要があります。本特集では、まず破壊の種類ごとに、その特徴や破面、各種因子の影響などの基本を説明します。次に代表的な構造部品の破壊メカニズムや予防保全法、寿命増大法、強度改善構造例、最新の強度設計技術までを解説します。最後に、過去の破損事例を参考に設計で見落としがちな点も紹介します。