集英社文庫<br> おいしい命 阿刀田高傑作短編集 ブラックユーモア&男と女

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集英社文庫
おいしい命 阿刀田高傑作短編集 ブラックユーモア&男と女

  • 著者名:阿刀田高【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 集英社(2022/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087443509

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内容説明

全身黒ずくめの男に、手相を譲ってほしいと言われた学生が、先生に相談を……「掌の哲学」。一人息子が結婚して家を出た。独りで迎えたお正月、母の身に……「母は愛す」。兄と似ていないことを気に病む弟。家族で温泉に行き……「兄弟姉妹」。正義感の強い伯母が、列に割り込む男に注意した。薄く笑った男は……「年の瀬」。短編の名手が放つ、洗練されたブラックな仕掛けと艶かしい男女の謎でさまざまな人間模様を描写する。日常に潜む不可思議な世界を描く11編。

目次

赤道奇談
大きな夢
掌の哲学
選抜テスト
母は愛す
兄弟姉妹
輝く声
独りぼっち
鰐皮とサングラス
年の瀬
カーテンコール

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

88
阿刀田さんの過去に出版された作品集の中から横断的にブラックユーモアなどの観点から11の作品を集めた短編集です。私はすべて読んでいるのですが、忘れてしたりしているものや読んでいるうちに思いだしたりするものがあり再度楽しむことができました。「掌の哲学」などは世界が大きく感じられたりします。解説が原田マハさんでこれも楽しめました。2022/02/26

クプクプ

73
新年一冊目は、阿刀田高さんの短編集を選びました。新しい本なので文字は大きいですが、作品の時代は、おそらく30年以上前です。どの短編も起承転結がしっかりしていて、オチのブラックユーモアが効果的でした。阿刀田高さんは、短編の名手と呼ばれていますが、初めて、その言葉にふさわしい作品を読みました。中には背筋が冷たくなる作品もありました。2024/01/06

優希

45
極上のブラックユーモアが詰まった短編集でした。切なさと悩ましさを感じさせる不思議な世界を見ているようです。男女の艶と日常の不可思議を感じました。面白かったです。2024/02/23

たぬ

19
☆4 11編収録。読んでいる途中から、あるいは終盤になって「…うん、面白いぞこれ」となるものが多かった。じわりと来るというか。こういう人生もあるよね的なやつ。「独りぼっち」の絹代ママの店に行ってみたい。聞き上手なんだろうなあ。「年の瀬」の佐竹夫人にはヒヤヒヤさせられた。いるんだよね、その場の空気や状況をまったく読まずに正論を振りかざす人。下手したら殺されるってば。2025/08/31

LaVieHeart

12
どの作品も「ここ」というピンポイントはないのだけど気づいたら何故か惹き込まれているという短編集。想像力が鍛えられる作品の数々だった。 あまりスッキリしない読了感の作品がほとんどだが、「えっ。。。」とか「あっ。。。!」とかなるどんでん返しがクセになり、すっかり阿刀田高さんのファンになってしまった。他の作品を調べたら、「ギリシア神話を知っていますか」を書いた方だ! 。。。記憶にない程大昔に読んだような。。。? 家宅捜索してみよう。。。 個人的には、「鰐皮とサングラス」に身を引き締め、「年の瀬」に心が傷んだ。2024/04/18

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