内容説明
累計200万部突破の大人気シリーズ「都会のトム&ソーヤ」。頭脳明晰な創也と、サバイバル能力に長けた内人がタッグを組み、究極のゲームを作っていく物語。この巻からでも楽しめます。
内人と創也が究極のゲーム作りのために集っている砦。
ある日その入口へと続く細い道に、大量の部品が置かれていた。
拾って組み立ててみると、それはジュークボックスで、100円を入れる度に物語が語れた。
物語は全部で7つ。一度読んだだけでは終われない、恐怖のゲームが幕を開ける!
●著者紹介
はやみねかおる
三重県に生まれ。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選し、同作品でデビュー。主な作品に「名探偵夢水清志郎」シリーズ、「怪盗クイーン」シリーズ、「虹北商店街」シリーズ、『ぼくと未来屋の夏』『ぼくらの先生!』『恐竜がくれた夏休み』『復活!!虹北学園文学部』『令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそー前奏曲ー』(いずれも講談社)、『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社)などがある。
にしけいこ(西炯子)
鹿児島県生まれ。漫画家。作品に「STAY」シリーズ、『娚(おとこ)の一生』『姉の結婚』『初恋の世界』(いずれも小学館)、『恋と軍艦』(講談社)などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるぷー
22
創矢の砦の路地に転がっていた部品を組み立て完成したジュークボックスから8人の物語が再生される。その物語は繋がり竜王グループが建設するテーマパークを狙ったテロ事件へと派生する。日常のはずの非日常、フィクションかノンフィクションなのか?珍しく創矢の推理が外れ内人が振り回された感もある。結局夢の中に仕組まれたゲームだったのか?あの頭脳集団の栗井栄太の面々と弁当を広げて、「やっぱり平和が一番だ」と。せめて、現実より夢の中では平和で楽しいものであって欲しいと思った。 2022/11/04
emakaw
19
おやおや、砦の前に粗大ごみが置かれてたんだって?それは、捨てなきゃ……って創也!これ、直すのか⁉仕方ないなあ。できあがったのはジュークボックス。知ってるかな?お金を入れると音楽が聴けるんだけど……な、なんで創也が払わないんだよ‼お金を入れて、聴こえてきたのは音楽……ではなく、ユラさんについてのお話?これって本当なのか?なんだか、また変なのに手を出しちゃったみたいだな……。2024/02/07
ざるめ
14
砦に入るための路地に大量の部品が捨てられていた!それを組み立てるとジュークボックスに!Σ(゚ロ゚;)そのジュークボックスが語る話は現実なのか?夢なのか?…(゜゜;)いつもと違う不思議な話は楽しかった♪でも、これが最初から仕組まれていたことなら(多分仕組まれていたんだろうが…)恐ろしい((((;゜Д゜)))2022/04/10
りこ
13
ある日、砦の入り口に置かれていた壊れたジュークボックス。百円玉を入れると短い原稿が吐き出される。登場するのは内人と創也がよく知る人物。これは実話なのか、それともフィクションなのか? ずっと読んできたシリーズもとうとう19巻。今回はミステリとしての趣向が非常におもしろくて単体でもおすすめしたくなる一冊だった。さらに赤い夢関連の展開も詰め込まれているから目が離せない。創也が最後に見せた考察はこれまでのマチトムワールドが揺らぐほどの爆弾で、読み終えた後しばらく震えていた。このシリーズは一体どう決着するのだろう?2022/03/09
ほたる
12
「谷屋令夢が出ます」の衝撃発言から待ちに待った新刊。謎のジュークボックスから吐き出される物語についての謎解き。推理の方法はやはり論理的で、地道に考えて導き出す過程が面白かった。本題はやはり赤い夢の世界。最近はスタンダードな話の展開だったが、今回は一気に攻めてきてゾクッとした。読めば読むほどわからなくなるけれど、徐々にひとつの答えに近づいているようにも思う。面白かった。2022/03/09