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内容説明
「嘘」は許されない。「恋」はもっと許されない。すこし未来。日本では16歳になると、政府から結婚相手が指名される世の中になっていた。根島由佳吏15歳は、日本の片隅に住む、うだつの上がらない少年。成績もスポーツも中の下。だがしかし、その胸に燃えるような恋心を秘めていた! 恋が許されない世界で、誰かを好きになってしまった少年の運命は‥‥!?
政府が結婚相手を指名する世界。少女のパートナーには、他に好きな女の子がいた。彼の恋にときめき、その恋を応援していた少女。そんな彼女の心も少しずつ惹かれてゆき、いつしか恋の当事者となっていた。自分の想いと向き合うため、どうしても知りたかった真実。しかしそれは、あまりにも大きなもので…。「人を好きになるって、何なんだろう?」真田莉々奈と、根島由佳吏。科学の赤い糸で結ばれたふたりが、辿り着く先は――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナギ
29
どちらのエンディングも素晴らしいが、こちらは皆が幸せになっている分人気が高そうですね。献身的に支えてきた莉々奈の存在が大きかったでしょうか。私はどっちも好きなので、甲乙つけがたいですね。2022/01/31
葉鳥
9
由佳吏を近くで支えてきた過程あってのこのエンディング!美咲と一緒に帰ってきてねと見送る莉々奈、そして曽祖母との会話が凛としていて素敵。美咲との関係もきちんと一つの恋として決着させる展開やその後サイドエピソードとエピローグが充実していて満足な1冊だった。作品としては美咲ルートがメインシナリオかなと思うけれど、話の流れや大団円ぶりは圧倒的に莉々奈ルートかな。最後まで見届けられて良かった。2022/02/11
毎日が日曜日
9
★★★★+ 完結。 こっちの結末の方が好き。2022/01/09
地下鉄パミュ
8
ダブルエンディングの莉々奈編。何処が分岐点になるのか注意していたけど、1話目から莉々奈寄りになっていたのは驚いた。ただ大半は同じで読むのが2度目になるので怠い。同じなんだけど時々変わっているので侮れない。ラストの3話が本格的な分岐点になっていたが、エピローグは莉々奈編の方が丁寧に描かれていて、推しの人には良いラストになっていると思う。話しの本筋(政府通知云々)からしてもラストは莉々奈編が正解だが、メインヒロインは美咲と考える自分は乗れなかった。2通りの結末。ファンには贅沢なラストになったとは思うが・・・2022/01/29
かおる
6
まさかのマルチエンディングとは…。最後までネジの精神的な支えを貫いた莉々奈でした。2022/01/09