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内容説明
俳句・短歌から現代詩まで,日本詩歌の沃野へ読者を案内してきたシリーズの第十巻は,一九九二年四月まで一年間の新聞連載に加筆.特に反響の大きかった世界各地の子どもたちの「ハイク」や障害者の短歌作品を数多く収める.ブラジルの十一歳の少年は,こう詠んでいる.「言葉ってものは/傷つけもするし幸せにもする/単純な文法です」.
目次
春のうた┴夏のうた┴秋のうた┴冬のうた┴あとがき┴作者略歴(兼キーワード)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
neimu
37
大昔に読んだはずだが記録していなかったし、覚えていなかったから、初読みとほぼ同じ。意外な歌、さもありなんと頷けるもの、詠み手の背景に考えさせられ、深く共感できる年齢になったとしみじみも…。何しろ30年以上も前の新書なのだ。現在大御所の俳人が若手と紹介されているのも、時の流れを感じさせる。鬼籍に入った方々も多い。むしろそちらに親近感を抱く年齢になった。古典の韻文だけではなく、海外の作品、意識して紹介されている俳句や詩歌の一節など。ヘンゼルの白い小石のように心の中の小径を照らす。とにかく読み返したい。2025/02/03
kaizen@名古屋de朝活読書会
27
#竹田和子 #短歌 舶来の電子補声器ありがたしハイテク日本は造り給わず #返歌 遅ればせ国産補声器開発す北海道立工業試験場2016/09/19
南包
2
『折々のうた』から『第十折々のうた』まで 朝日新聞朝刊連載コラム「折々のうた」の単行本が岩波新書になったのが1980年。そのあとがきによると、【1979年(昭和54)1月25日」からの連載とある。第十のあとがきは【1991年5月1日から1992年4月30日】である。途中休載があり足かけ13年の10冊を読了。いつから読み始めたかの記憶はないが入浴中に読んだので数年かかったと思う。殆どが字面を追うだけなので読んだといっても単純なもの。 『折々のうた』 1980年3月21日 第1刷発行 『第十折々のうた』 2014/11/17
おじゃんぽこぺん
2
印象的だったもの。「ろうあ者の床屋夫婦が手話交わし車椅子吾の散髪をする(永松茂)」「行くほたる雲の上まで往ぬべくは秋風吹くと雁に告げこせ(在原業平)」「花を愛すべし、其実猶くらひつべし(松尾芭蕉)」覚書き:P159「かれ盃を挙れば、われ餅を食ふ(酒井抱一)」2014/03/11
おだやかミント
1
ふと俳句、短歌の解説を読みたくなって読んだ本。 私にはまだ早いかなぁ。でも昔よりこういう解説もなじむようになってきた。2017/04/09