岩波新書<br> 第七 折々のうた

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岩波新書
第七 折々のうた

  • 著者名:大岡信
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 岩波書店(2021/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004300564

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内容説明

「白菜が赤帯しめて店先にうっふんうっふん肩を並べる」(俵万智),「わが――光輝く――角」(米国インディアンの詩),「霜柱どの一本も目ざめをり」(加藤楸邨)…….詩歌の宇宙を飛翔するシリーズの七冊目.「朝日新聞」一九八八年九月一四日付まで一年間の掲載分に加筆するこの巻では,初登場の歌人・俳人らの作品が多く収められる.

目次

春のうた┴夏のうた┴秋のうた┴冬のうた┴あとがき┴作者略歴(兼キーワード)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bouhito

5
このコラムとののちゃんを生んだだけでも朝日新聞が創刊した価値はあったと言える。「筑波根もこえよと投つ火とり虫(田川鳳朗)」夏の街灯のあかりに集まって舞う蛾のことを火取り虫というらしい。言葉を置き換えるだけで、対象に新たな情緒が生まれるのが可笑しい。「どこまでも空を見ながら駈けていった、なんていいきもち、でもゆめだった(山川弥千枝)」2015/10/18

misui

4
「地階の灯春の雪ふる樹のもとに」(中村汀女)、「ちる花はかずかぎりなしことごとく光をひきて谷にゆくかも」(上田三四二)、「水辺の暗きに立ちをり身に負へる水の怨恨 草の怨恨」(葛原妙子)、「戦争にたかる無数の蝿しづか」(三橋敏雄)、「文賢くて羞恥なし羽蟻の夜」(飯田龍太)、「うち敷きて藺草刈り干す野のたひら時のたひらを雷霆神(はたたがみ)ゆく」(安永蕗子)、「鶴の死ぬのを亀が見て居る」(武玉川)、「出刃を呑むぞと鮟鱇は笑ひけり」(阿波野青畝)2017/06/14

0
Y-202009/01/22

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