内容説明
ベストセラ作家による人気シリーズ。2ページで深くて面白い上質エッセィ100編を収録。クリームシリーズ第10弾!(文庫書下ろし)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiseiok
47
そもそもwithコロナへと大きくゲームチェンジしてしまったこの社会を、森教授はどう感じているのか?気になって久々にこのシリーズ購入。まぁ予想通りというか、全然冷静、全然自然体、全然困ってない笑。地震津波含め、そんな凶事が起こらないと思って暮らしてるほうがおかしいのでは?というスタンス。このエッセイで初めて著者の人となりに触れた読者はむっとするかもなぁ。悪気はないんですよ皆さん笑。今回は日本語の言葉の意味の掘り下げネタが結構あった。世に溢れる、"間違った日本語を糾す“系の本とは一味違ってて楽しかったです。 2022/01/27
Y2K☮
30
著者は森の中でほぼ人と会わずに暮らしている。ゆえにいま社会で起きている具体的な事柄については的外れな箇所がある。コロナの実態とか。時事ネタに関してはその点を考慮して読み飛ばした。一方で時代に左右されない、あらゆる判断の基礎となる抽象的思考の冴えは相変わらず。全体主義の真逆。なおかつ「己こそ正しい」みたいなニュアンスは欠片もない。個人的に生きるとは他人に迷惑を掛けない前提で非常識を恐れぬこと。物理的にも精神的にもみんなが一緒である必要はない。あと清涼院流水の解説は著者と我々を仲介する上で最高級の仕事だった。2021/12/24
えいなえいな
14
毎年この時期に刊行されるので、その年の最後に読み終える本はこのシリーズになりがちです。読み終えた翌日くらいから忙しくなるので、次の本を読みながら歳を越すイメージです。毎年今年が最後かな、と思って読んでいるのですが、今年も読むことができて良かったです。2021/12/27
ソラ
10
いつもの森博嗣さん、ただ時事ネタは増えたかな。 2021/12/26
kuchen
8
シリーズ第10弾。「色の感覚が~」は色の認知や色名獲得はどのような過程なのか、考えるきっかけになっておもしろい。言葉の使い方のエッセイも興味を引かれる。形式化し意味をなさなくなった言葉でお茶を濁すことが多いのではないか。2022/01/22