内容説明
実は、僕の研究室にいた秘書さんが、カトリーヌという渾名だった――。小耳に挟んだ日々の小事から死生観、自己紹介まで、全一〇〇個の笑えて、考えさせられて、納得する森イズム。役に立つか立たないかは読む人しだい、でも読めば確実になにかが変わる。『すべてがFになる』などの超ロング&ベストセラ連発、絶大な人気を誇る森博嗣の等身大。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
87
101.カトリーヌさんについて。カトリーヌさんは本名を香取さんと言い、四歳の男の子と暮らしている。秘書の中では年長の方で、故につぼねと呼ばれている。いつも僕のコンピュータを覗き込んでは『あら、先生こんなのをお書きになるのですか』と言う。コーヒの趣味を全く覚えないが、気にする程の事でもない。当然の事であるがこの文章は全て嘘だ。読書感想投稿サイトなどと言う所に長年生息しているから、こんな他人の褌で相撲を取る事しかできないのだ。だが、他人の褌で相撲を取ったからと言ってそれが本人の相撲でなくなる訳ではないのである2015/12/13
kishikan
63
どうしても理解できなかったこと一つ。「つぼねのカトリーヌ」と副題なのかタイトルの英訳なのかThe cream of the notes 3との関係。それを除けば、僕は森さんの考え方とか生き方に共鳴しているので、分かるなぁ・・・と頷くばかり(ただし、そういう生き方ができるかと言えば、できないでしょうね)。100のショートエッセイのうち特に気に入ったものはノートに記録しておこうと思うのだが、このレビューでどうしても披露したかったのが、『「号泣」を使いすぎるこの頃』。読メに登録の皆さん、表現には注意しましょう!2015/04/10
ソラ
37
続けざまにエッセイを読んでいるけれども、以前のと較べたら丸くなってきたのかなぁという気もしないではない。ただ、切れ味自体は鈍っていないという印象。2016/01/03
emi
37
森博嗣100個のつぶやきエッセイ第三弾。今回からプロフィールが変わったと思ったら、その話題が出てきたからなんですね。私はとても良いなと思います。幼稚園で「ふじ3」と黒板に書いた話に好印象。同じクラスにいたら絶対友達になりたい。目立ちたがり屋ではなく、潜みたがり屋。頑張らない。どっきりは下品。時間にルーズな人は軽蔑に値する。知識があること、計算が速いこと、記憶力が良いことのいずれもが頭の良さとは別の能力。どの森イズムも確かになぁと。中でも85の「枯れないかぎり、待つことができる」でより森さん好きになりました2015/01/18
佐島楓
33
「相田家のグッドバイ」を読んでから本書を読むと、理解度が上がる(かもしれない)ということがわかった。2015/01/16