内容説明
元目付の愛坂桃太郎と、北町奉行所の与力森山平内との、エレキテルをめぐる奇妙な因縁は、ひとまずの決着を迎えた。しばらく抱えていた心配ごとがなくなり、束の間の平穏が訪れたかに思えた矢先、桃太郎に好意を寄せる新人芸者の蟹丸から、次兄が何者かに殺されてしまったとの不穏な報せが届く。悲嘆にくれる蟹丸のため、桃太郎はことの真相をあきらかにするべく調べを始めるのだが……。孫を背負って悪を斬る、大人気時代小説シリーズ、第六弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
80
わるじい慈剣「おっとっと」6巻。よちよち歩き始めた桃子にメロメロの桃太郎爺爺。桃太郎を慕う芸者蟹丸の次兄が死に、目玉の三次長兄のヤクザ千吉と仔犬の千吉がくっいて不穏な動きさてさて次巻の展開は。毎回サクッと読めて良いですね。2022/02/27
雅
60
孫にデレデレだし、お姉ちゃんからは若く見られたがるし、秘剣の開発に熱心だし。お爺ちゃん達が好きすぎる2021/10/01
kei302
60
今回は若見せを気にする桃太郎。妻の千賀に釘を刺されタジタジ。安定の面白さ。桃太郎の爺馬鹿ぶりは相変わらず。ももちゃん、カワイもんのねえ。久しぶりに鋼が登場で嬉しかった。2021/08/20
はにこ
35
蟹丸の兄の死を探るうちにヤクザの抗争の匂いを嗅ぎとる。首を突っ込まないようにと思っているみたいだけど、巻き込まれそうねぇ。蟹丸、桃太郎のこと本当に好きなのかしら。ちょいワルおやじが魅力的に映るのかな。動物好きな桃子、可愛いなぁ~。このシリーズ、結構読んだと思うけど、桃子が全然成長しないww可愛いから良いんだけどね。2021/08/11
ひさか
28
2021年6月双葉文庫刊。書下ろし。シリーズ6作目。奇妙な博打、橋を測る男たち、神さまの盆栽、そっぽ向き地蔵、の4つの連作短編。4話を通じて蟹丸の兄の話が続きこれが大きな謎となり次巻へ。歩きはじめた桃子がおっとっとです。2021/07/20