内容説明
仔犬の音吉を退け、久しぶりに愛する孫の桃子と思う存分に触れあうことができた愛坂桃太郎。しかし、そんな桃太郎のもとに、今度は刺客を放った黒幕である東海屋千吉が思惑ありげに訪ねてくる。江戸の町を取り巻く騒乱の元凶たる千吉との因縁に決着をつけないことには、真の平穏は訪れない。愛する孫が笑って暮らせる日常を取り戻すため、わるじいが一世一代の大勝負に臨む! 大人気時代小説シリーズ、感動の完結巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
81
わるじい慈剣帖「うそだろう」10巻。え~最終巻少し早くないですか、それぞれ納まるところに納まったので仕方ないかな。2023/05/04
kei302
63
うそだろう! まさか、珠子姐さんが! 蟹丸が! 桃さんの元から去って行く人たち。臥煙の虎蔵が長梯子で火事場から人を助け出す場面が格好良かった。歳を取ったなりに遣える秘剣にますます磨きがかかる。桃さん、お達者で。2022/11/13
雅
58
シリーズ完結!ヤクザとの抗争が終わったとはいえ、少し寂しい終わり方。みんな笑っての大円満ではありませんでした2023/03/05
ひさか
32
2022年11月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ10作目にして完結編。増えるタコ、窓辺の男女、変な音の男、いい縁起売ります、の4つの連作短編。全ての謎と事件が解決した。と言いたいところだが、いい縁起売りますの正吉とその仲間のここまでの手間をかける出来事の動機がよくわからない。単なる物好きというだけではないだろうし…。なんだろう?気になる。2022/12/05
むつこ
30
シリーズ10作目。とうとう桃子ちゃんとサヨナラの最終巻だと思い、ゆっくりこの作品を読もうとしていたら、本屋さんで新シリーズが発売されていた。じゃ、もうネタバレしてもいいのね「うそだろう」の副題、珠子が惚れる人が現れた。親友・朝比奈も健在で、ホッとしてニッコリ笑顔のラスト。目の前の老いを見せられるとイラっとすることが度々あるけど、桃さん目線だと誰にでも「同じこと(道)」だよねとうなづいて優しい気持ちになれる。桃さん大好き。2023/11/05