内容説明
伝説のやくざ・仔犬の音吉の襲撃を受けて以来、愛する孫の桃子が万が一にも危険な目に遭ってはならぬと、何より楽しみな桃子との交流をしばらく控えることにした元目付の愛坂桃太郎。そんな傷心の桃太郎に、さらに衝撃を与える出来事が。なんと五つしか歳の違わないかつての上役が惚けてしまったというのだ。桃子の成長を見届けるため、まだ惚けるわけにはいかない桃太郎は、惚けを防ぐ術を探しはじめるのだが……。孫を背負って悪を斬る、大人気時代小説シリーズ、第八弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
59
桃さんが狙われる。佐藤雅美さんの「町医北村宗哲」シリーズっぽい展開になってきた。 内孫の善吾:元服はまだ に「勉強させてもらいました」と言われる桃さん。桃子に会えない桃さんには申し訳ないが、じいじ桃さんよりも、破落戸に一目置かれる桃さんが格好いい。2022/03/31
雅
58
ヤクザに狙われ桃子と離ればなれに。やっぱりデレ爺が無いと物足りない。早く解決してほしいな2022/07/22
タツ フカガワ
47
江戸のやくざの勢力図が変るような殺人事件が続発し、その背後に芸者蟹丸の兄、東海屋千吉がいると睨んだ愛坂桃太郎の周辺が殺気をはらんでくる。そのため愛しい孫娘桃子との関わりを絶つ暮らしに切り替える桃太郎。そんな剣呑な状況のなか、花嫁は晴れ着ではなくボロを着て嫁入りするよう婚家から言われる謎解き「ボロの嫁入り」が面白かった。このシリーズ、全体に惚けや食事摂取など、いよいよG(爺)世代向けの様相が色濃くなってきたかも。2024/10/01
はにこ
37
飛ばしていた8巻を読了。カワイイ桃子と会えなくて寂しそう。町の平和の為、桃子が安心して暮らせる為に隠居しても頑張っているのに辛いねぇ。桃太郎は食事制限したりボケないように心がけたりして偉い。桃子の成長を見守れそうだね。早く宿敵を撃退できるとよいね。2022/12/01
ひさか
31
2022年2月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ8作目。桃太郎が東海屋千吉に封じ込められた回。不穏な状況でも小さな事件に対応することになるが桃子に会えないのが辛い。楽しい展開ではなかった。なんとか好転して欲しいです。2022/05/14