内容説明
イタリア語通訳として多忙を極めた30代で出産。初めての育児に悪戦苦闘の末、いつのまにやら否応なしに中学受験に突入。開成→東大→弁護士と華麗なダッシュで駆け抜けつつ、アルバイトにガールフレンドと青春を謳歌する息子のエキサイティングな日々を見守った、シモネッタの型破りな爆笑子育てエッセイ。
目次
楽して子供を東大に入れる法
成り行きで母
初めての試練
すべての基本は言語にあり
じいちゃん、ばあちゃん、愛の寺子屋
二重保育、誰に預ける?
親はなくとも子は育つ
子供の「人を見る目」
塾は必要悪?
中学入試、そして開成へ
半狂乱の母
男子の本懐
東大受験、初めての挫折
東大生のアルバイト
東大狂騒曲
不治の病
司法試験と就職
巣立ちのとき
著者等紹介
田丸公美子[タマルクミコ]
イタリア語会議通訳、翻訳業。広島県生まれ。東京外国語大学イタリア語科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ドナルド@灯れ松明の火
22
相変わらず田丸さんのエッセイは面白い。タイトルはパクリだが、息子の成長ぶりがきっちりとユーモア満載で描かれている。何回も笑ってしまった。しかし放任主義とも言えないが適度な距離感で見事に自立していく雄太を見守る母親としてのスタンスは素晴らしい。自慢と取られることも、息子からの脅しも顧みずエッセイとして出版したことに拍手。息子の出来(DNA)は母親の出来(DNA)に比例するのだと感じた。お薦め2014/11/03
かっぺ(こと悩める母山羊)
14
バンカラ(だが硬派ではない)を地で行く息子と、その母。 都会の受験というものは想像を絶するなあ。 小さかった我が子が想像もつかない育ち方をするところが子育ての面白さであり、恐ろしさでもあるのか…。 息子と彼女にたいする対応が田丸さんらしい。2014/04/28
barabara
12
面白かった!開成→東大→最年少司法試験合格!なんてサクセスストーリーと思いきや、息子さんの目を見張るような武勇伝には開いた口がふさがらない…もう肝も座って息子を見守る筆者さん、実はイタリア同時通訳でも希少なバリキャリ女性だったとは。仕事があるとはいえ、ここまで子供を信頼の上ある程度放置し、キャリアを磨き、気がつけば息子さんがこれほどの素晴らしい勝ち組になっているとは…世の母親の恨みがましい視線が突き刺さりそう。あり得ない程のラッキー星の下に産まれ、輝かしい道のりを進んだ息子さんの遺伝子乙、に尽きるのか。2014/01/04
YOS1968
12
イタリア語通訳として名高い田丸女史の子育て奮闘記。どのようにして子供を開成に入れ、更には東大に入学させ、在学中に旧司法試験に合格させたのか、が克明に記されている。非常に優秀な息子の資質が大きいのだが、田丸さんのユーモアあふれる見守りっぷりが格好いい。2011/11/15
asa
8
息子、漫画の主人公のレベルで出来すぎだ(>_<) 本当にこういう人も実在するんだなあ。でも面白かった。何もしてない母親だったと作者は自称するし、いわゆるお受験ママっぽいことはしてないかもだけど、子供が頭をフル回転させて自分で考える日常は、やっぱり親が築いたのを感じる。あと、解説にあった、「欲望を犠牲にした対価として目標を達成するエネルギーのゼロサム理論を、全く信じていない親子」というのに超納得。2011/07/26