内容説明
ドラマ化もされた大人気シリーズ第8弾!
京都にある、しもた屋。そこは「思い出の味」を求めて訪れる人々に料理を振る舞う食堂だった。
料理人である鴨川流と娘のこいしが、思い悩む依頼人にそっと寄り添い、あたたかい料理で迎えます。
第一話 鰻丼……息子に先立たれた父
第二話 いなり寿司……待ち人は来ず
第三話 ピザ……生涯貫いた嘘
第四話 焼きうどん……山メシ、谷メシ
第五話 タマゴサンド……まわり道して今がある
第六話 豆腐飯……愛情に包まれた原点
流とこいしによる、おいしさも温もりもいっぱい詰まった料理をたんと召し上がれ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
93
★★★ そろそろマンネリ?と思いながらも今さら途中でやめるのも気が進まないので新作が出ると買ってしまうシリーズ。と思ったら今回は勿論美味しそうなお料理は変わらないけれど今までとは違う出し方もあり、相談内容もどれも興味深い良いお話ばかりでした。料理は「愛」。作り手の想いが詰まっているから人はその料理が忘れられず、もう一度食べたいと思うのかな?私ももうちょっと愛を込めて作らなきゃね。ところでどこかで流さんのお料理、頂けませんか⁉︎う〜毎回毎回ただ羨ましい気持ちでお料理の説明を読むだけなのでこれはある意味拷問。2021/08/19
ジュール リブレ
88
シリーズは続く。今回は鰻丼、いなり寿司、ピザ、焼きうどん、たまごサンド、そして豆腐飯。ラストに近づけば近づくほど良かった。トー飯が最高。おでんの豆腐をご飯に載せて。あれ、美味しいんだよな。高級料亭の味も素晴らしいのだろうけど何気ない食の記憶。見つけてほしい。2021/07/12
hiro
84
本シリーズは当時のTV番組で知って、もう八年になる。正直こんなに続くとは思わなかった。この第八弾はコロナ禍の中の話だが、流・こいし親子と猫のひるねも元気だった。今回も思い出の食を探している依頼人が全国から京都の『鴨川探偵事務所』を訪ねてくる。いつものとおり依頼人は、まず鴨川食堂で食を探す元刑事の探偵・流の作る料理に魅せられてあと、食探しが始まるの展開は変わらないが、依頼人の来訪時に流、こいしのどちらかが不在のときがあったのは、これはマンネリ防止の対策だろうか。『タマゴサンド』の話のその後が気になる。2021/11/07
ひさか
80
STORY BOX2021年3月号鰻丼、2月号いなり寿司、2020年7月号ピザ、8月号焼きうどん、9月号タマゴサンド、書き下ろし豆腐飯、の6つの連作短編を2021年6月小学館文庫から刊行。シリーズ8作目。依頼人と探偵の間で何を依頼されているのかがようわからんままに、頼まれた2週間後に目当ての食にたどり着き、タネ明かしが始まるという毎度おなじみの展開が楽しいです。「タマゴサンド」の11歳違いの2人の関係がこの後どうなるのか気になりますが、そういうところに味わいがあります。2021/08/09
佐々陽太朗(K.Tsubota)
80
今作も思い出の味と人情の六話。それぞれおいしく味わわせていただいたが、特に私の舌にあったのは「タマゴサンド」。「親の意見と冷や酒は後に効く」私にも覚えがある。そういえば、この話の導入部で流が川井太郎に振る舞った汁そばの出汁は何だったのだろう。「カツオ出汁の香りは無く、ショウガらしき匂いがする。醤油は使っているが、どちらかというと塩味が勝っており、ほのかに日本酒の香りがする。汁に細かな身らしきものが混ざっている」という情報から、果たしてどんな出汁を引いたのだろうとあれこれ考えたがわからないで悶々としている。2021/06/17
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