小学館文庫<br> 鴨川食堂ひっこし

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小学館文庫
鴨川食堂ひっこし

  • 著者名:柏井壽【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 小学館(2023/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094072419

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内容説明

京都発!大人気美味しいミステリー第10弾。

「鴨川はんには申しわけないんやが立ち退いて欲しいんや」。

京都・東本願寺近くにひっそりと佇む食堂で、依頼人の“もう一度食べたい”を叶えてきた鴨川流・こいし親娘。

ある日、食堂の大家が店を訪れ、一帯の再開発にともない建物を明け渡して欲しいと流に告げる。移転か店じまいか、戸惑いながらも話し合いを始める流とこいし。

そして世代交代も考え始めた流は、こいしに亡くなった妻・掬子との思い出の味を探してほしいと依頼し――。


第一話 紅白餅……流の探しもの

第二話 ボルシチ……最後の答え合わせ

第三話 カレーうどん……店の命運


心もお腹も温まる、美味しいミステリー、第10弾。

鴨川親娘が実在の名店を巡る番外編、「鴨川食堂おでかけ」も収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bura

97
鴨川食堂シリーズ第10弾。今回は「紅白餅」「ボルシチ」「カレーうどん」。今までのマンネリ打破か、店の引越しがテーマになる。流の妻、鞠子の思い出の味や、こいしの彼氏である浩の訳ありの故郷での味など、物語が大きく動き出した。そろそろ終結を迎えそうな展開でちょっとドキドキ!ページ数の関係であろう、番外編の流とこいしのお店紹介が入るがこれも中々楽しい。2023/06/03

hiro

83
記念の第10弾は題名からも分かるが、予想もしなかった立ち退きの話で始まる鴨川食堂の引っ越しの話。そのためか、いつものように思い出の味を見つけるために、各地から京都にやってくる依頼人の願いをかなえるのではなく、なんと探偵役の流と、準レギュラーの妙と浩の3人それぞれの思い出の食を探す3つの話と、実在のお店25軒を紹介する番外編との特別編。今回は聞き取り役のこいし、実際の食を探しその食を再現する流というお決まりの役割も変わっていたが、新鴨川食堂ではどのような役割分担になるのか楽しみに第11弾を待つことにする。2023/07/30

ばう

74
★★ 今回は何と地区の再開発の為鴨川食堂が立ち退きを迫られる事に。ここまでずっと読んできてやはりこいしちゃんに親しみを感じる事が出来ない。それに加えて浩さん。彼の優柔不断さには思わず襟首掴んで説教したくなる!このシリーズに登場する人達は皆何だかまどろっこしいのだ。横浜から京都に移り住んで13年という妙さんまで言葉遣いも態度も見事に京都人になってるのはどうしたことか。私ならここまで京都に同化できそうにない。とにかくそろそろこのシリーズともお別れした方がいいのかもしれない。2023/11/02

ぶんこ

67
鴨川食堂が上賀茂へ引っ越しとなった今回。新たな展開かと思ったが、小説の中身としては薄く感じました。途中で京都を主とした各地のお店の紹介が多く掲載されていたのは、おまけ?ページ数が足りないから?ときつい感想となってしまうのは、浩さんに呆れてしまったからか。こいしさんはいいのかな。早苗さんがお気の毒。優柔不断というよりは、自分のことしか考えられない人ではないのか。このシリーズは打ち止めとしました。2023/06/12

ひさか

58
STORY BOX2023年3月号紅白餅、書き下ろしボルシチ、カレーうどん、の3つの連作短編。タイトル通りの鴨川食堂のひっこしが3編を通して語られる。また依頼人はいずれも流さん、こいしちゃんのお知り合いの方が登場。それだけに、食の謎にも流さん、こいしちゃんがかかわる展開になるのが面白い。ひっこし後の食探しは役割りが少し変わるような話もあって次回が楽しみです。2023/03/30

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