内容説明
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある――。全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載! 旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の番外編第二弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yunemo
152
なるほどね、という想いで読了です。美音と馨の両親が始めた居酒屋ぼったくりの生い立ちと、両親の不慮の事故死後の店を継ぐにあたっての物語。美音のポリシー、ぼったくりの経営方針、今の時代にあって一番大切なことなのかもしれません、聞くという行為そのもの。考えてみればコミュニケーション術のまず第一歩、と記す文献多いけど、なかなかね。何代かにわたって商売できるこんな商店街が今もって存在する、そんな現実が欲しいです。下町人情、ここまでご近所付き合いできる人達の物語、読んでてホッとしながら昔はあったのかな、という郷愁感。2021/03/27
とし
130
居酒屋ぼったくり おかわり! 表紙をみて、4人の家族て誰? 読み出してびっくり、美音、馨さんの他界したご両親から二人が、周りの人々に助けられ居酒屋ぼったくり開き、美音と要さんの新婚生活まで、ごちそうさまでした。おかわりは馨さんの幸せですね。2021/06/24
雅
127
2冊目の「おかわり」。ぼったくり誕生譚が良かった。やっぱり近くにこんな店欲しいなー2021/05/03
タイ子
108
美音と馨の両親が健在でこれから商店街に居酒屋を開こうとしている話。彼女たちの両親の懐かしい頃も商店街のみんなは優しくて、世話好きで今も変わらないんだなとホロリ。そして、美音の結婚から、甘い甘い新婚さんの風景。馨も結婚の予定日が決まり慌ただしい日々の中、浴衣の着付けを習いに美音の義母・八重の元に。嫁、姑、旦那、誰をとっても悪い人はいない。一人ぐらいはイヤミの一つも言う憎らしい人がいても面白いのになと思いつつ、私は一体何を期待してるんだと…。おかわり!3杯目にはそっと出し(居候じゃないんだから)2021/10/11
tetsubun1000mg
99
良く読んだシリーズ「居酒屋ぼったくり」のおかわりというタイトルで選ぶ。美音と馨の両親が居酒屋を開店する物語から二人が居酒屋を継ぐまでのいきさつとその後の物語が語られる。昔からの商店街や馴染みの客たちとのふれあいは、東京の下町で有りそうというか、そうあって欲しい願望も感じるがホットする感じがする。シリーズは終わったのだがファンが多かったのだろうと思います。後半はいつもの居酒屋シリーズの感じになってきて楽しめる。2021/04/28