内容説明
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある――。全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載! 旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第9巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yunemo
259
本作も仄々感で一杯です。私が好む真澄が登場。あえてぬる燗にして、全く持ってその通り。客の好みに少しでも歩み寄ろうという姿勢、これが心地よさ、こんな店ないよね、と憧れが募ります。そうはいっても、内心ではお値段が気になって。常連客の姿を見ているとそうそう値が張ってはできないでしょうし、採算取れてるのかな、なんて下世話な心配も。「ひとりでも大丈夫、でも一緒にやっていこう」、この言葉に思わず大きく頷いて。隣に確かな足取りで進み続ける道連れがいるならば、その人から学ぶことは多いはず。アキとリョウ、まさに実感として。2018/04/01
yu
232
Kindleにて読了。アキとリョウの仲も無事に解決。どれだけいい人ぞろいの商店街なんだろう。こんな雰囲気いいねぇ。2019/05/27
タイ子
199
シリーズ9作目。居酒屋「ぼったくり」には今日も常連さんが集まり、美味しい料理と極上のお酒、ビールを楽しく飲んでいる。平和な日常の中にも何かしらトラブルはあるもので、ご近所の嫁、姑問題。子供の教育問題。常連さんの恋愛問題。今回はおせち料理の東西地域の違いが興味あったかな。そして、なかなか結婚まで漕ぎ着けない要と美音のラブラブな関係をはい、はいって感じで読んでる私。こんなラブラブな光景を想像させられたら一杯飲むっきゃないでしょ。美音さん、手羽元の煮込みと極上のお酒を冷で!2018/09/09
山本真一郎
198
読了。4月からドラマが始まる事もあって話題性がやや増している感のある本シリーズも9冊目。前巻で何と無く完結に向けて舵を切ったと思われたが、今作ではそれを覆す様にシリーズ箸休めかと思う程の安定した話運びだった。下町商店街あるある話に憤ったり微笑んだりしながら楽しく読めた。とは言え何も進展がなかった訳ではなく、確実に時は移ろっている。次作以降にどうなるのか楽しみ。そして毎回楽しみにしている日本酒のラインナップは「水芭蕉」「豊盃」「新政」「真澄」等々大好きなものばかりなので嬉しい限り。こちらも次作以降が楽しみ。2018/03/30
とし
173
居酒屋ぼったくり 9巻。美音と要さん、お互いを理解しいたわり合いますます良い感じに、リョウとアキさんも、なんだかかんだと口喧嘩しつつ、いつの間にやら良好な展開にそろそろ完結?まだまだ閉店しないで欲しいですね。2018/09/24