内容説明
明治・大正・昭和と、伝統的な詩型をあらため、海外の作品の影響を色濃くうけながら、北原白秋、萩原朔太郎、宮沢賢治など、近代詩は豊かに発展した。
明治の詩/大正の詩/昭和の詩
感想・レビュー
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佐島楓
12
明治・大正・昭和の詩。文芸誌別の解説は今までの私の知識の中にはなかったものなので、とてもありがたかった。英訳された詩も、原文の詩とあわせて読むと面白い。名前しか知らなかった詩人や、積読してある詩集たちに申し訳ない気持ちになってきたので、折を見て読みたいと思う。日本語の表現の限界に挑んだ詩人たち。芸術家として尊い。2012/10/14
みんさね
2
日本の詩というと、本編、大正~昭和の詩が一番親しみましたかね。教科書から知った作家ばかりでしたが。三好達冶で日本語って綺麗なんだなぁと思いましたっけ。なるほど、一時夢中になった中原中也は「極めて興味深い二流詩人」なんですね。名前だけでしたが、富永太郎も思い出深い作家です。私が感受性豊かな若い頃のことです。2012/10/05
yabekuni
0
コンパクトな日本近代詩史。やはり最初に章ひとつ割かれるのは、藤村なんだなあ。なるほど明快で、個人的な思い入れが先走る日本の詩人論とは違います。引用される各詩人の詩にはキーン氏の英訳が添えられていて、英語と日本語の詩語の違いがあらわになっており、とても興味深かったです。2016/03/28
Naoto Ono
0
この本の中でドナルドキーンさんが推してるのが三好達治で、実はこの本読むまで名前聞いたことあるような…っていう程度だったのでちょっと自分の不勉強さを恥じた。宮沢賢治はやっぱりいいなぁ。永訣の朝ヤバい。泣ける。中原中也は二流詩人ですか、そうですか。思いつくままで推敲をあんまりしなかった人みたいだからしょうがないな。2014/08/09
綾月
0
【図書館】2020/03/28