内容説明
掛け軸、名刀、古壺……古物にこもる情、魂、怨とは!? 上条綸太郎が難事件を心眼で捌く! 女が嬰児を噛み殺す百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)図。この不気味な絵をどうしても譲って欲しいという女が咲花堂に現われた。折しも、大店(おおだな)の子が神隠しに遭う事件が続出するなか、絵師・鳥山石燕の妖怪画を飾ると子供が帰ってくるという噂が流布していた。いったいなぜ? 咲花堂の上条綸太郎は、芸者・桃路、幇間・玉八らと絵図に秘められた怨念の謎に立ち向かうが……(『百鬼の涙』)。 大好評の江戸人情事件帖、刀剣目利きシリーズ第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひかつば@呑ん読会堪能中
8
久しぶりに読んだら随分と雰囲気が変わっていて結構面白かった。しかし相変わらず悪の利休庵が暗躍している。まぁこいつを始末してしまうと話に困るのかもしれないが(w)2013/09/14
nyaboko
3
京弁の骨董屋若旦那頑張る第三弾。今回はおもしろかったです! 特に、三つ目の「花影の道」にはジンときました。最後、あそこで切ったのを尻切れトンボのようにも見えますが、私はあの余韻の残る終わり方が好きです。ただ、ええと、左の袖を渡すってそれって…衆道…ですよねぇ?w ツッコミが無いので気になりました。2012/04/01
あいちょ。
2
図書館。 3作目。2021/06/16
沼田のに
1
「太閤の壺」、「阿蘇の蛍丸」、「義元左文字」、「鳥山石燕」どれもはじめての名前で実在の物か作者の生み出したものか分からなくて作者の力量を感じてしまった。或いは自分の知識の浅さかな?いや、作者の豊かな知識の発露だな。もっと利休庵が登場するとさらに面白い場面が期待出来るのかなと思う。関係ないけど表紙の絵の顔がどの本の顔も嫌いなんだよな。7/102013/06/19