祥伝社文庫 恋芽吹き 刀剣目利き 神楽坂咲花堂

著者名：井川香四郎

祥伝社（2020/06発売）

• ISBN：9784396333362

内容説明

蘇る童女の淡い恋心。一幅の掛け軸に秘められた謎とは？　誰が描いたのか、どんぐりを手にする童女の古びた掛け軸の絵。元の持ち主に返したいと大店（おおだな）の主人が神楽坂の骨董店・咲花堂に持ち込んできた。曰（いわ）くありげなその絵に魅せられた上条綸太郎が持ち主探しを始めるや、謎の浪人が背後に迫ってきた。この絵にどんな秘密が隠されているのか?（『恋芽吹き』）。大人気の刀剣目利きシリーズ、痛快第5弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あいちょ。]

図書館。 5作目。

2021/06/27

[nyaboko]

京弁の骨董屋若旦那頑張る第五弾。4話中3話は面白かった。特に恋の芽吹きはライバル清右衛門の思惑にハメられながらも若旦那らしい幕引きをしたのが気に入った。砂の刀では少々粗雑な話の進み方とは思ったものの、二人の女に挟まれオロオロする若旦那も面白かったし、父親も顔見世して満足。しかし残りの一話が全くもっていただけない。他人の夢の中に入って事件解決とか、オカルトまがいな話。そういう話は求めてないのでガッカリ。次巻以降ちょっと不安。

2012/04/11

[沼田のに]

１巻に1話ファンタジー系の話が入るかねえ。やだねえ。本当みたいな話を望んでいるのに。骨董品にしたって実在する物と架空の物が混在していて作者の力量に感心するのであって最初から創作が分かってたんじゃ多少色っぽいエピソードでもシリーズにはそぐわないと思うんだ。 全般に話が俺には難しくなってきたような気がする。ネタ切れなのかな？ 清右衛門のさらなる活躍を期待したい。もっと強力になって綸太郎をを追い詰めて最後にやられると気持ちがいいべと思う。6/10

2013/06/28

[まりりんりん]

「恋芽吹き」「情念の茶碗」「夢は奏でる」「砂の刀」の４話。 表題にもなっている「恋芽吹き」がよかったな。 50年経っても初恋を大事に思っていたお咲にとって真実を知ったときにようやく初恋が終わったのかもしれない。 反対に「夢は奏でる」は、ちょっとオカルトすぎて、イマイチ。いくらなんでも・・・という気がして。 綸太郎の飄々とした生き方は好きなんだけどなぁ。

2011/08/07