内容説明
摩訶不思議な怪事件が続発。綸太郎の眼力が見抜いたものは? 出会い頭に御内儀(おないぎ)ふうの女とぶつかり、咲花堂の番頭・峰吉は瀬戸黒(せとぐろ)の名器を割ってしまった。女から弁償にと受け取った百五十両から、峰吉は首を括ろうとする女を助け、新たな名器に出会ったりと奇妙なことが頻発する。だが、金の縁(えん)より、人の縁(えにし)。その不思議な因縁を上条綸太郎は見抜いていた……(『藁の器』)。骨董をめぐる珍事件の数々、名手が描く人気沸騰の刀剣目利きシリーズ、第6弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あいちょ。
2
図書館。 6作目。2021/06/27
nyaboko
2
どんどんオカルトへと突き進む京弁の骨董屋若旦那頑張る第6弾。なんかもうこれはこれでいいや、と受け入れたら楽しく読めました。夏あらしでは本阿弥家に喧嘩売る若旦那のかっこよさに萌え、藁の器では今までうっかり八兵衛ポジだった峰吉にスポットがあたり、やっぱりイイやつだなぁと微笑ましくなりました。ただ、この本はオカルトと陰謀話を交互に渡り歩いているので、人にオススメしにくい小説ですね。2012/04/12
沼田のに
0
綾麿が得体の知れない雰囲気をかもし出して強そうだなと思ったがそうでもなくて残念。今回は清右衛門を温存したのかな。鬼丸国綱と鬼切安綱のエピソードのような実在のもを題材とした話が読みたいね。7/102013/06/29