角川文庫<br> 准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらく

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角川文庫
准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらく

  • ISBN:9784041092644

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内容説明

「異界はどこにだってある――僕たちの、心の中にもね。」

春。無事に進級し大学2年生になった尚哉は、相変わらず高槻のもとで助手のバイトをしている。
ある日、高槻が運営するサイト「隣のハナシ」に、建築事務所で働く女性から怪事件の相談が寄せられた。
事務所で起こった、「4」にまつわる不気味な事件の真相とは……!?――(「四時四十四分の怪」)

6月。「江の島の海に人魚が出た」と週刊誌は大騒ぎに。高槻も講義で人魚のことを熱心に取り上げる。
そんなある日、キャンパスにふらりと現れたのは、ちょび髭にステッキのハンサムな英国紳士。なんと彼は、高槻の叔父・渉だった!
そして尚哉は期せずして、「高槻が一番辛かった頃」に彼を育てた渉から、高槻の悲痛な過去を聞くことに……。
高槻・尚哉・渉・佐々倉は休日を利用して江の島付近に出向き、人魚騒動を調査することに。
そこで「お母さんは人魚になった」と訴える少年に出会い……。――(「人魚のいる海」)

高槻が渉のもとで暮らしていたころのお話「【extra】それはかつての日の話2」も収録。
凸凹コンビの怪異譚、新章開講!


イラスト/鈴木次郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mariya926

144
異界の扉が開くとは、一気に進めて来た感じがしました。『四時四十四分』は知りませんでした。実際に学校とかで流行っていたのかな?四時四十四分にお婆さんが現れて…という感じらしいですが、怪異でなかったら人間の仕業なんですよね。今回はミステリーという感じでした。『人魚』も何となくアリエルのイメージになっていますが、本来は首から下が魚だったのかもしれませんね。しかも主人公と同じ嘘を聞くと歪んで聴こえる人が他にもいたことにビックリしました。それとイギリス留学時代やココアを好きな理由を知れたのも良かったです。2021/10/01

みっちゃん

142
とうとう出てきた。アキラ先生にもそのカラクリが解けずに謎のままで終わる案件が。こういうのも好みです🎵彼の辛い少年期を共に乗り越えてきた、良き理解者のダンディな叔父様の登場、そして尚哉くんと同じ能力を持つひとも登場して、ここから物語の核心に迫っていくターニングポイント、まさに「異界への扉」の巻、となるのかしらね。アキラ先生が愛飲しているマシュマロ入りのココアには、こんな心温まる逸話があったんだなあ。2023/04/29

ひさか

140
2020年5月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。四時四十四分の怪、人魚のいる海、【extra】それはかつての日の話2、の3つの連作短編。裏表紙に新章開講なんて書いてあって、確かに怪異の度合いが進み、高槻さんの謎度合いもアップしています。楽しみな展開です。次作にも期待。2021/07/22

ちょろこ

140
どこまで楽しませてくれるんだろう、の一冊。もう読めば読むほどハマるこのシリーズ、一体どこまで楽しませてくれるんだろうっていうぐらい今回も大満足。まさかのお仲間さん、ちょっと濃いキャラの英国紳士の登場、意味深な数々の言葉、高槻准教授の瞳の謎と、ますます興味は尽きない。番外編でまた一つ高槻准教授の過去に近づけたのも良い。またまたこんな時間があったからこそ今のこの姿があって、尚哉へのサポートがあるのかと思うとホロリとくる。叔父さん、最高!そしてこれからなんだか大きな動きがありそうな予感。あぁ、早く次巻をー!2020/09/25

mihya

112
シリーズ4冊目。今まではミステリー要素が強かったが、ここにきて異界の扉が開いた。 「四時四十四分の怪」で尚哉が遠山と出会うことになったし、「人魚のいる海」は不思議でちょっと悲しい話だったが、心地よい余韻があった。渉さんも良い。extraでは高槻のイギリス生活が見られたが、この頃から高槻はあまり変わってないんだな。基本的に犬だわ。2023/05/16

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