内容説明
幼い頃、青い提灯が揺れる「死者の祭」に迷い込んだ尚哉は、以来嘘が歪んで聞こえるように。そんな過去に決着をつけるべく、高槻と尚哉は長野へ。しかし、かつて祭が行われていた村は廃村になっていて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
190
2020年11月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。百物語の夜、死者の祭、の2つの連作短編。裏表紙に書かれていた通りの急展開で、謎の紗絵さんは登場するわ、高槻と尚哉それぞれの秘密が…。緊迫感いっぱいのどーなるどーなる感で、どきどきものの話だったんですが、次ですね。次の話がどーなるかですね。このままこの調子で続くのか、はたまた、何事もなく、怪異民族学的相談話に戻るのかうーん。次巻が待ち遠しいです。2021/01/02
mariya926
147
とうとう異界の扉を開いてしまいました。『生者は語り死者は踊る』という意味が分かりました。今回で主人公の秘密は分かったので、次回は高槻先生の秘密に迫りそうです。せっかく記憶がよみがえったのに…。ちょっと残念でした。結構テンポがいいのが良いです。准教授としての院生から見ての高槻先生。それは恋ではないかと…。2021/10/12
ちょろこ
146
ついに…の一冊。ついにあの祭りの真実を探るために長野へ向かった尚哉たち。真実を知りたい気もあればまだ知りたくない気に読み手もさせられる展開は緊張感溢れるスタート。想像以上の祭りの本気度、想像以上の恐怖。あの坂はかなり怖かったな。沙絵の助言がなかったら…至る所で感じた。で、どうなるの⁈またまた最高に盛り上げてサッとさよならだなんて!そして今回の番外編も実に良かった。まさに"天使"、そう、その言葉がしっくり来るし、何があってもいつでも絶対に帰ってきて欲しい、その気持ちに激しく同意。#ニコカド20202020/12/28
おざわさき
112
シリーズ5冊目。あのお祭りの話が文章でどう書かれているのか気になってたのでスッキリ!日常を超えてきましたねー。まだ謎は謎のままだけど、主人公が自分と向き合っていく気持ちになれたのが良かったな。2022/01/30
はにこ
103
今回、深町くんの過去に味わった謎に触れる。人の嘘が分かる能力に苦しめられてきた幼少期が可哀想だったなー。過疎が進んだあの村はどうなるのかな。今回はホント危なかった。アキラ先生の謎も解決するのかな。2022/10/06