内容説明
幼い頃、青い提灯が揺れる「死者の祭」に迷い込んだ尚哉は、以来嘘が歪んで聞こえるように。そんな過去に決着をつけるべく、高槻と尚哉は長野へ。しかし、かつて祭が行われていた村は廃村になっていて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
165
2020年11月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。百物語の夜、死者の祭、の2つの連作短編。裏表紙に書かれていた通りの急展開で、謎の紗絵さんは登場するわ、高槻と尚哉それぞれの秘密が…。緊迫感いっぱいのどーなるどーなる感で、どきどきものの話だったんですが、次ですね。次の話がどーなるかですね。このままこの調子で続くのか、はたまた、何事もなく、怪異民族学的相談話に戻るのかうーん。次巻が待ち遠しいです。2021/01/02
mariya926
147
とうとう異界の扉を開いてしまいました。『生者は語り死者は踊る』という意味が分かりました。今回で主人公の秘密は分かったので、次回は高槻先生の秘密に迫りそうです。せっかく記憶がよみがえったのに…。ちょっと残念でした。結構テンポがいいのが良いです。准教授としての院生から見ての高槻先生。それは恋ではないかと…。2021/10/12
ちょろこ
144
ついに…の一冊。ついにあの祭りの真実を探るために長野へ向かった尚哉たち。真実を知りたい気もあればまだ知りたくない気に読み手もさせられる展開は緊張感溢れるスタート。想像以上の祭りの本気度、想像以上の恐怖。あの坂はかなり怖かったな。沙絵の助言がなかったら…至る所で感じた。で、どうなるの⁈またまた最高に盛り上げてサッとさよならだなんて!そして今回の番外編も実に良かった。まさに"天使"、そう、その言葉がしっくり来るし、何があってもいつでも絶対に帰ってきて欲しい、その気持ちに激しく同意。#ニコカド20202020/12/28
ぽんすけ
90
ついに長野の村に到着。再び死霊の盆踊りに取り込まれたわけだけど、死者の見せる幻影で過去の嫌なことばかり見えるし繋いでた手は先生のじゃないし。先生が楽しい思い出沢山作るように日頃から諭してなかったら死の世界一直線だったろうな。尚哉の祖父母が尚哉に寿命を半分おいていけって言うけど、本当に彼らは祖父母だったんだろうか。死霊という括りになると個体差っていうのは消えるんじゃないかな。だって本物の祖父母だったら孫にそんなこと言わないと思う。あと先生に巣食う何かがやっぱり強い。記憶キャンセラーとかありなの!?2021/03/18
まそお
88
えええええええー!めっちゃ気になるところで終わってしまったのだが!!2020/11/28