内容説明
嘘を聞き分ける大学生・尚哉は、怪異大好き准教授・高槻に誘われ、小学校で噂のコックリさんの調査を開始。コックリさん、あなたは誰ですか?という質問の答えは、クラスからいなくなった生徒の名前で――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
212
2019年5月角川文庫刊。書下ろし。学校には何かがいる、スタジオの幽霊、奇跡の子供、の3つの連作短編。魅力的な登場人物設定と興味深いストーリー構築で進むのが面白い。主人公二人のコンビネーションが楽しい。2019/09/21
ちょろこ
148
シリーズ第二弾、の一冊。うわ…読み友さんたちのお言葉通り本当にさらにハマった。うん、今回は怪異よりも高槻准教授の魅力にハマったのが大きい。あの 尚哉を心配して見舞うシーンがたまらなかった。わけもなくドキドキしたのはもちろん、心まで見舞ってもらった尚哉にうらやましさと共に自分まで涙ホロリ。そして高槻准教授の過去にまた一歩…こういう過去があるからこそ人の心に寄り添えるんだろうな。尚哉の孤独、自分の役割に悩む心にもその都度せつなさを感じ前巻よりもグッと心揺さぶられた。次巻もますます楽しみになってきた。2020/08/06
nobby
145
「ー大丈夫だよ。僕は絶対に、君を一人になんてしない」言われてみたいかは別にして、思わず吐息を漏らす…これは何ともズルいシリーズ第2弾!取り上げる怪異が、コックリさんにホラー映画撮影中に現れる“貞子”みたいな幽霊、『まな様』と崇まれる少女に匂わされる新興宗教となれば間違いなく引き込まれる!ただ、その正体とか真相は正直あんまりたいしたことない(笑)それでいながら、死者に天狗にとチラつかされる度に近付く二人が微笑ましくも「BLかよっ!?」と突っ込む次第…飄々とした愛されキャラ高槻の優しさ故の猪突猛進が心地よい♬2021/11/28
mariya926
142
ドラマ化だったので人気だったのですね~。今回はコックリさん、霊感女優、奇跡の少女でした。実際にタネを知ってしまうと「なんだ~」って感じですが、分からないと怖いものなんですね。幽霊とかを見たがっているのに、実際には人災(?)ばかりなのは可哀想ですが。特に日本では簡単に神様ができてしまうのが納得でした。しかも廃れるのも早い…。少しずつ高槻准教授の過去などが分かりますが、ラストには全貌を知ることができるのかな?続きはちょこちょこ読んでいきます。2021/09/07
はにこ
130
前回よりさらに距離が縮まった二人。先生と学生の垣根を越えて名コンビになりつつある。お互いがピンチの時に助け合うのが微笑ましい。健さんが一番頼もしいけど。怪異はことごとく人の手によるものばかりだったけど、いつかホントの怪異に出合うのかな。2022/09/15