内容説明
さらば、愛しき者たちよ
本願寺との和睦が迫る中、
ヴィットマンとバルティに老いの兆しが……
打ちひしがれる静子と、それを支える仲間たち。
ついに訪れるその日――
時は巡り、1576年正月。
恋愛も結婚もすっとばして二児の母となった静子は、
コタツで枝豆を堪能していた。
本願寺がついに信長に屈しようという節目を迎える中、
ヴィットマンが老衰のため体調を崩してしまう。
これまで誰よりも近くにいた家族の老いに動揺する静子。
一切の仕事が手につかなくなった静子は、信長と配下たちにあるお願いをするのだった……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 零細企業営業
29
老齢の狼達が静子の看病の末に矜恃を持って旅立つ(涙) そのために信長を筆頭に周りが静子が看病に集中出来るように手を回し、世間から彼等を護るのもなかなかに来るものがある。 そして別れの時も家臣、領民が総出で静かに見送るのも、、、 泣いてまう。ただ、最後の神社の静子の話は笑わせてもらったw金太郎かよ!w新しい家臣も出て来たが、、天狗??しかもカレー中毒!クマを素手で締め殺せる、隠密に優れてる土木建築に詳しい修行僧、、一体何者だ?2020/01/16
TAMA
11
ペットじゃないんだな、守り守られ同じ時間を生きた仲間。人とは違う連帯、尊厳ある去り方送り方だと。合掌、安らかに。静子さん最初は農業系の学校の種やら苗やら持ったただの女子高生だったような気が…。アレコレの教育を受けた超スペック持ち。どこの時代にいてもそう変わらない世の渡り方なのかあ2021/02/23
史
5
過去があって、今があって、未来に進むものと見送るもの。2023/10/12
zaku0087
3
ヴィッドマンの最期がちょっと悲しい。脇キャラとしては4人組よりも重要だったから。この後のウルフチームはどうなるんだろう。灰色狼大量輸入作戦はないのかなあ。反織田の静子対策、暗殺計画なども阻まれているし、要塞国家尾張みたいな感じで防衛策も取られるし、反織田滅びの時は近いか。この先は、本能寺(もどき)の反乱騒動がおきるか、徳川の動向くらいかなあ。越後内乱はありか。西日本はあっさり終わり琉球までいっきに侵攻するかも。2021/09/30
道錬
3
新刊が出るので復習を兼ねて再読。2020/09/14