内容説明
ヒュブリデ王国の西方にある二つの国家・アグニカ王国とガセル国のあいだで紛争が起きた。できれば静観したいヒュブリデだったが、戦争になれば同盟国のアグニカに肩入れせざるを得ない。しかしそれは、ガセルと同盟するピュリス王国との衝突を意味していた。ヒュブリデの代表として和平に乗り出したヒロトだったが、厄介なことに海外留学中だったヒュブリデの王子レオニダスが帰国し、傍若無人なふるまいを始めて――。異世界成り上がり物語、これより新章開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
9
王国の西方に位置するそれぞれヒュブリデとピュリスと同盟を結ぶ二つの国で紛争が起きる中、王子であるレオニダスが帰還する今巻。―――新たな火種は嵐と共に、新たな問題はすぐ隣に。 これまで光の当たらなかった王国西方に光を当てると共に、一筋縄ではいかぬ曲者達が新たに登場してくる、新章開幕となる今巻。王国内部の厄介の種により後手に回りながらも一筋の閃きから絶好の着地点を見出す、いつもの面白さがあると共に新たな世界の広がりが心に高揚を齎してくれる巻である。果たして、次の問題とは。 次巻も早く読みたいものである。2019/10/01
那須了
1
またまた分厚い!分厚いうえ、新しい固有名詞も多くて読むのに時間がかかった。どこかの隣国を思わせるような要素(激辛料理とかw)にヒヤッとしつつも、今回もどう考えても詰んでる状況を見事に解決!残り頁数が少ないから次巻にひっぱるのかと思った。現実もメンツを捨てて実を取るクレバーな解決ができたらなぁ... と願ってやまない。でも必ずどこかに自分の思惑を通すことしか考えない奴がいてこじれるんだろうなぁ...。細かいところでは、メティスが武官であることを思い出させる冷徹な戦闘描写があったのが嬉しい。2019/09/28
史
0
外交と誠意。2019/12/17