内容説明
ピュリス王国との和平をめざして独自の外交を進めるヒロトに対し、和議に反対する二人の有力者が動き出す。一人はヒュブリデ王国に亡命した北ピュリスの王族ヨアヒム。もう一人はあくまでもピュリスを敵視する、美しき女伯爵フェルキナ。この二人が組んで仕掛けるワナに、ヨアヒムの姉ラケルとピュリスの知将メティスも巻き込まれ――。国際政治の策謀に、ヒロトはどう立ち向かうのか?ピュリス王国編、ついに大詰め!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sibasiba
5
北ピュリス勢力とソレに与する国内大貴族の策謀をヒロトが対処。フェルキナは色々理屈言ってるけど感情に支配されているな。弟のように思う王子に対する情と父親の無念が核。ヨアヒムの考えなしはウンザリしたが最後まで読むと故郷喪失者の無念、亡命者の悲哀が伝わって同情した。王様を自称するならもう少ししっかりしろとは思ったが。ラケルは王族として素晴らしく立派で惚れ惚れした。これから出番増えると嬉しい。2017/01/10
那須了
4
前巻で国家間の和議が成ったと思ったら、くすぶっていた残党が... 落ちぶれひねくれてもプライドだけ高いのは厄介というほかない。一方で高潔さを失わないラケル姫が際立つ。そしてメティス将軍の有能さ。交渉は片方だけ有能でも相手が無能だと成立しないのだ。お互いの敵国訪問を中心に全編、緊張度の高いシーンの連続で最後までひやひやした、分厚い一冊。2016/12/03
Ency [L-N]
3
辺境伯としてピュリス王国との和平交渉を進めるヒロトの与り知らぬ所で、北ピュリス王国再興を掲げる女伯爵フェルキナが独自の行動を推し進めようとしていた…! 10巻でした。ヒュブリデとピュリスの二国関係をややこしくしている亡国「北ピュリス」の亡命者とその支援勢力、その代表者的存在が登場してキタ今巻。例によって余計な事をしでかしてくれるワケだが、ヒロトがきっちりと事を収めてくれて爽快爽快。まあ、その余計な事に終始するせいで、ヒロインズとのイチャイチャ分は少なくなりつつ…、というかここ数巻明らかに減ってるよねー。2017/01/08
さっきだったとら
3
滅んだ祖国の記憶に思い入れが強い殿下を、北ピュリス再興こそ国防の要と信じて疑わない伯爵が焚き付け一触即発。平和への一連の努力があわや無に帰する所だった。壊れるのは一瞬だけど築くのは大変なんだぞとヒロトは内心思ったに違いない。まぁ二人とも決して悪人というわけでなく、祖国再興への執念というか気持ちが純粋すぎるんだよね。それだけに周りや未来が見えてないし、頭で理解はしても感情で納得してもらえず手を焼く。とまれメティスやラケルの援護もあり一件落着。殿下も伯爵も今回のことで反省しヒロトの味方になってくれるといいね。2016/12/10
キリ
3
『シン・ゴジラ』は行政劇だという寸評に膝を叩いたのだけど、こちらは紛れもない政治劇。個人の思惑が非常に丁寧に描かれている。あと、まだ10巻なのに登場ヒロインのおっぱいがそろそろ限界突破しそう。挿絵が一枚、謎の光も走ってるので、原画展とか開かれないかな!!(無修正版を見たい!)2016/12/03
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