内容説明
ヒュブリデの特産品、高級染め物には明礬(みょうばん)石が欠かせない。だが、国内では枯渇の危機。豊富な鉱山は、軍事同盟を破棄したばかりのアグニカ王国にある。アグニカはヒュブリデに軍事協定の締結を要求。受ければガセル王国との関係は悪化。
断れば明礬石は手に入らない。その上、明礬石の鉱山を保有しているのは、山ウニのことでヒロトに敵意を持つグドルーン女伯。
ガセルとの関係を悪化させずに明礬石を確保するのは不可能。失敗を宿命づけられた交渉にヒロトは臨むことになるが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那須了
1
直近の過去巻の出来事や今巻内での伏線がきれいに回収されて久々に気持ちいい解決編だった。ハイドランの屋敷が壊されたときはさすがに強引では?と思ってたので...w ヴァルキュリアの悲しみ描写やヒュブリデの重鎮たちがヒロトに疑念を持つ描写が若干しつこかった印象はあるけど、女伯グドルーンとの直接対決は手に汗握った。このシリーズは敵でも賢い人は同時に理性的であることが多く、是々非々のやりとりをできるところが好き。2022/03/03
nyamu
0
リアルという言葉をここ数巻ほど意味もなく多用しているようだが、使い方悪く非常に安っぽい言い回しになっているので早くやめてほしい。2022/03/17