内容説明
元浜町の閻魔長屋に住む青山麟太郎は、絵草紙を書く気楽な戯作者である。巷の事件に首を突っ込み、親しくなった臨時廻り同心や岡っ引と真相を探る。麟太郎を見守るのは南町奉行・根岸肥前守。早くも話題の人情味あふれる事件帖シリーズ! 直参旗本の悪事を暴いて人気の柳亭馬風が、地本問屋「蔦屋」のお蔦に、書き掛けの原稿を預けたあと、和泉橋の袂で血塗れで見つかった。秘密を暴かれたくないのは誰か。そして人気戯作者の隠された顔とは!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
72
大江戸閻魔帳「三つの顔」2巻。安定感バッグンで読みやすいでね、青山麟太郎は、根岸備前守の孫なんですね、閻魔堂赤鬼の絵草紙、少しお蔦の評価も良くなり売れましたね、次巻は売れるかな。2019/08/07
真理そら
30
さらさら読めるけど、もう少し二代目蔦屋との絡みがほしい気がするなあ。なんといっても麟太郎戯作者が本業なのだから…2019/06/11
陽ちゃん
4
シリーズ2作目。本業?は戯作者閻魔堂赤鬼なのに、何故か事件に巻き込まれて南町の同心や岡っ引きたちと一緒に動くことになる麟太郎ですが、今回も巻き込まれまくっています。特に四話の『日限尋ね』では下手人として北町の同心に牢に入れられかけられるし。 戯作者としては、苦労して書いた作品は評価されず、事件解決後に体験を戯作に仕立てると評価されるというのがパターンになっちゃってますね。2019/07/31
goodchoice
2
2作目となり登場人物の役割も安定してきて、読みやすくなっている。主人公は根岸備前守の孫なのね。なるほど〜。次作を楽しみにしよう。2019/08/06
ekoeko
1
戯作者閻魔堂赤鬼こと青山麟太郎のシリーズ2作目4編。今回、お蔦との絡みがあんまりなかったが豪快な麟太郎が相変らずで清々しい。いつも金欠みたいなので本がたくさん売れるとよいなと思う。2019/11/13