内容説明
キルクス、カトルシヴァ両皇子との緒戦、勝ち負けつかず。
その結末は引き分けというにはあまりにも重い代償をレオナートに突きつけた。
一方、中央帝国パリディーダでは、ツァーラント帝国、ガビロン帝国を一つに束ね、三国同盟でレオナートを滅ぼす邪悪な秘策が蠢動していた。
恐るべき絵図を描くは、千里をも見通すとされる《魔女》シェヘラザード。
混乱の情勢を不敵に操る魔術のごとき企みが、レオたちを新たな戦いへと誘う――。
いざ示さん、王者の戦い!
強大なる三帝国を堂々迎え撃て!!
魔法がない――だから面白い!
あわむら赤光が紡ぐ、痛快にして本格なるファンタジー戦記の大本命、激動の第9弾!!
【前回までのあらすじ】
宿敵アドモフ帝国を下し一国を担う為政者となったクロード帝国第八皇子レオナート。
台頭の報せは諸国へ轟き、今や大陸は彼を中心に激動の時代を迎えていた。その覇業に立ち塞がるのは≪冷血皇子≫キルクス、ガビロン帝国第四太子カトルシヴァ。
天下の三皇子、テヴォ河にて相対す――。互いに少なからぬ損害を受けながらも緒戦は勝ち負けつかずに。だが彼らの目に宿る炎は今だ衰えることはなかった。
一方、中央帝国パリディーダでは大陸をかき乱す邪悪な策謀が蠢きだしていた……。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
キルクス、カトルシヴァ両皇子との緒戦は引き分けるも、アドモフと組み着実に力をつけていくレオナート。それを危惧したパリディーダ帝国の魔女・シェヘラザードがキルクスにツァーラント、ガビロンの両帝国と同盟を結び同時に攻め込んでくる第九弾。三方向からの侵攻でまずは苛烈な騎士校アルフレッド公率いるツァーラントを迎え撃つアドモフ軍。消耗戦を強いられる展開でお互いの将軍たちの存在感は際立っていて、強敵相手でも変わらないレイヴァーンのしたたかさやその信念がよく出ていました。ガビロンを相手にするレオナートの戦いも期待です。2019/01/12
わたー
23
★★★★★アレクシス軍も大きすぎる代償を払ったキルクス、カトルシヴァとの三つ巴の争いから数ヶ月。領土を3つに分割した彼らは、束の間の平和を享受していた。しかし、パリディーダの毒婦の魔手が伸びる…ということで、三国によるアレクシス殲滅戦が始まる。敗戦から始まったこの物語も、遂に主人公たちが列強側に立たされる日が来ようとは感慨深い。今回は、レイヴァーンと騎士公アルフレッドがぶつかり、その凄惨な戦争をまざまざと見せつけてくれたが、続くレオナートたちはどんな戦いをするか楽しみにしたい。2019/01/16
真白優樹
16
二人の皇子との緒戦が痛み分けに終わり、戦力再編に励む中、魔女による三帝国同盟がレオナートを狙い動き出す今巻。―――示せ、王たる者の鬼謀の戦術。 徐々に新しい軍も形となり、一時の静寂の中、魔女の思惑が新たな戦を招く今巻。 世はまさに大戦国時代、全てが終わるまで休まる時などありはしない。その事実を示すかのように新たな強者達が戦場へと集い、凄惨な戦が新たな始まりを告げる、再び身を焦がす熱さがたまらぬ巻である。策がなり、敵を減らす事には成功するも、英雄集う軍隊にどう立ち向かうのか。 次巻も須らく期待である。2019/01/15
すがはら
15
また妖しい女が一人増えた。だけど皇太子が薬漬けでまともに話せもしない姿は隠しきれないだろうに、庶民の女一人止められる奴がいない国ってどうなんでしょう?戦いの方はとりあえずレイヴァーンが「堂々と厭らしい」戦い方を見せてくれました。負けても成果を出すって凄い才覚だと思う。いけすかないと思っていたのにレイヴァーン尊敬してしまいました。でも本戦はこれから。味方の将に死んで欲しくないけど、無理かなぁ。2019/01/29
こも 旧柏バカ一代
14
犠牲を厭わない上役の元で死闘させられる。戦略的勝利を追求したとは言え後味悪過ぎね?2019/01/18
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