内容説明
瑞燕国で最下層とされる尹族の少女・玉瑛は、皇帝の「尹族国外追放」の勅命により、下女として働いていた貴族の屋敷を追われた。山中を彷徨う玉瑛は追いついた騎兵に斬られ、尹族差別の元凶となった皇帝の側室・柳雪媛への恨みを胸に意識を失ってしまう。意識を取り戻したとき目に入ったのは、見知らぬ女。高価な調度品。そして女が玉瑛に呼びかけた。「雪媛様」と。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
147
正直、装丁やタイトルからは普段の自分では決して手にとるコトのない作品だったと思います。今回は【レビュアー大賞】課題図書というコトで、手にとりましたが他のユーザーさんのレビューを読んでも、皆さんなかなかの高評価でした。ファンタジーな時代モノですが、個人的にはやはり時代モノはあまり得意ではなく、登場人物の名前やキャラをなかなか覚えていけない傾向にあり、ちょっと苦戦しました。中盤以降はこれまでの展開とはうって変わり、夢中になって読み進めました。続編が出てるみたいですが、とりあえずは本作だけで十分満足かなと。2020/10/12
あっか
113
言葉にできません…最高でした!!!涙 読み始めてすぐ、あれ…何これ他のと全然違う…と思うほど世界に引きずり込まれました。めっちゃくちゃ切なくて最後100ページはずっと胸が震えっぱなしでボロ泣き。最初の展開を見せられてから…の最後までの流れがもう切なくて切なくて。お互いに懐に入れた簪がお互いの想いを象徴していると思っただけでもう…泣 根本の謎は2巻で多少明らかになるのかな…でもこの1巻が完璧すぎて読むのが怖い。なんてそんな風に思うのも初めて!同じオレンジ文庫の後宮の烏が好きな人は絶対好きだと思う!本当最高。2019/07/30
ま~くん
107
大昔の中国のとある国の大将軍青嘉が一介の町の娘玉瑛を自らの剣で刺し殺す。玉瑛は時代を遡り転生し、時の皇帝の妻柳雪媛として甦る。その目的、結末に至る迄一気に読ませてくれた。雪媛を悪女と呼ぶには自分の人生経験が足りないのか、全く憎めない。目的の為には手段を選ばない残虐非道な女を想定して読み始めただけに意外だった。皇帝には絶対服従の青嘉の心の変遷は男として共感する所も多かった。いつの時代も、どんな国でも女心を本当に理解するのは難しい。読後の率直な感想です。2021/03/12
annzuhime
107
最下層である尹族の娘である玉瑛は、虐げられ弄ばれて生きてきた。その命も無残に摘み取られる。しかし目覚めると、尹族を最下層へ落とした元凶である雪媛に生まれ変わっていた。いつかやってくる自分の未来をその手で変えられるのか。悪女として男を誑かし権力を手中に入れる。それは全てあの哀れな自分を救うため。雪媛に仕えることになった青嘉は、彼女の真意が分からず戸惑い反発する。差別や貧困がなくなることは難しい。それでも全ての人が自分のために生きられる世界。生きることを保障される世界。きっと難しい道を選ぶ雪媛を応援したい。2020/10/30
Aya Murakami
96
オレンジ文庫5周年 悪女…というより女性名君という感じの描写の主人公。なんだかこの世ならざる力によって生き死にを繰り返す存在のようですが…この世ならざる力の正体は続刊で明らかになるのでしょうか?2020/04/09
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