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内容説明
古代ギリシアを代表する哲学者ソクラテス。
その生涯は刑死という衝撃的な最期を迎えたが、その裁判の一部始終をプラトンが記録したのが『ソクラテスの弁明』である。誰よりも正義の人であったソクラテスが裁判で何を語ったかを伝えることで、彼の生き方を明らかにした名著。
幸福であるためには、何が自分にとって善であるかを知っていなければならない。これが知恵や真実を求める意味であり、この意味での善悪の知が魂を優れたものにする――。古代ギリシア哲学の白眉ともいえる『ソクラテスの弁明』の全文を新訳とわかりやすい新解説で読み解く。「徳」と訳されるアレテーなどギリシャ哲学の概念にも触れつつ、ソクラテスの言動や思想を通して哲学とは何かに迫る。
※紙書籍再現のため、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合や、紙書籍とは異なる表記・表現の場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
西
24
岸見一郎さんに出逢わなければ興味を持つこともなかったであろうギリシア哲学。紀元前ってめちゃくちゃ大昔なのに、そこで語られることはそんなに変わりがないというか、反対に昔の人の方が真理に近いというか。知を愛するという事、ソクラテスのあまりの真摯さ、でも語られることは決して古びていない凄さ。とはいえ女性蔑視の部分はさすがのソクラテスもただの男だなとは思うけど、真理を追究する姿勢と覚悟は見事2018/11/12
uD
23
全33章からなるプラトン著『ソクラテスの弁明』を、岸見一郎先生と一緒に読み解いていきます。さすが岸見先生、解説がわかりやすい。 「ソクラテスは無神論者なのか」の章で、ソクラテスが告発者のメレトスに尋問し、告訴状の内容と矛盾した発言をさせるところが痛快でした。ソクラテスは数学の論理を弁えていたのでしょうか。「要するに告発したかっただけでしょう?」というアドラーの目的論のような考え方につながる部分があり興味津々でした。 角川選書「世界の思想」は初めて読みましたが、このシリーズで古典に触れるのもアリですね。2018/12/31
seki
17
アドラー心理学で有名な岸見先生が解説する「ソクラテスの弁明」。ギリシャ哲学の定番である同書を分かりやすく解説している。ソクラテスの言葉を弟子のプラトンが書いたものだが、プラトンの解釈も多いに入っているという。ソクラテスとはどういう人だったのか、哲学がどのように生まれてきたか少し知りたいという人には良書。2020/02/01
シグマ
11
女性軽視発言が意外。解説あるとやっぱり読みやすい。2019/08/10
みのくま
7
本書は「ソクラテスの弁明」を章ごとに解説していくのだが、その内容はあまり感心できるものではない。著者はソクラテスの言う「魂の世話」をカウンセリングやサイコセラピーの起源と位置付ける。その為かソクラテスのカウンセラーに見立ててしまう所があり、たまに表出するソクラテスの激烈な物言いに苦言を呈したりするのだ。しかしソクラテスは現代のカウンセラーとは根本的に異なる存在であろう。彼は治療者ではないし、興味の中心は対話の相手ではなくもっと抽象的な概念である。ソクラテスという劇物を脱臭したい欲望は現代にまで続いている。2024/04/08




