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内容説明
刊行から二百余年、今なお多くの人を惹きつけ、そして挫折させてきた『純粋理性批判』。その晦渋な文章に込められた意味を、一文一文抜粋し丁寧に解きほぐす、入門書の決定版。日本カント協会会長による渾身の一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Happy Like a Honeybee
9
理性に関して、ひとは哲学する事を学ぶに過ぎない(カント) 哲学を学ぶ事は理性の才能を鍛える事だろうか? 入門書ですら難解を極めるカント哲学。 生涯のうちに少しでも輪郭が掴めればと手に取る次第。 構成マップがあるだけで、広大な世界の立ち位置が分かり安心した航海となろう。 誕生から200年以上経過した現代において、話題になる事が原書の魅力と言える。2021/03/05
Bevel
6
卒論でカントは扱いたいという人にはマストという感じ。例えば、超越論的演繹の説明に関しては、冨田氏のカント入門講義の方がわかりやすくて、初心者はこちらをお勧めしたいけど、弁証論や方法論を丁寧に扱う日本語のコメンタリーとしては、高峯氏以来ではないかなあと。原文に張り付くように解説し、細かいところもおろそかにしない。とにかく破壊力がある。2022/03/22
代拿邁人☆
1
『純理』を読む上で助けになる大変ありがたい本…2024/03/10
フジノケン
1
難解な純粋理性批判を、各章ごとに解説している。本文から多く引用されていて、それぞれのテキストをかみ砕いて伝えてくれるので、はじめて純粋理性批判を読んだ自分もこの本のおかげでなんとか読み切ることができました。 はじめて純粋理性批判を読む方は手元に置いて併読するのがおすすめです。原文をある程度読んでから、この解説で確認してもいいし、解説を読んで内容を把握してから原文を読むのもいいと思います。2022/12/10
joymanChaneD
1
長くて難しかったけど、面白かった。特に原理論は一読の価値あり。2022/10/05